CAE用語辞典 グラスホフ数 (ぐらすほふすう) 【 英訳: Grashof number 】
グラスホフ数とは、粘性力と浮力の大きさの比を表した無次元数です。
自然対流において流れが層流から乱流に遷移するかどうかを特徴付けます。
一般に記号Grが用いられます。
レイノルズ数が強制対流の流れを特徴付ける無次元数ならば、グラスホフ数は自然対流の流れを特徴付ける無次元数です。
グラスホフ数が大きい、つまり浮力の影響が強い場合は、流体はより自由に流れようとするため流動は乱流場となります。
一方、グラスホフ数が小さい場合は、流体の粘度による流れの抑制効果が高いため層流場となります。
層流と乱流の境界となるグラスホフ数はアプリケーションによって異なりますが、概ね108〜109のオーダーです。
一般的に使用される単位
- 無次元数のため単位はありません。
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