ユーザーインタビュー 株式会社 ホンダロック様 ユーザーインタビュー
〜CAEを活用した、ホンダロック流のエンジニアリング教育とは〜

株式会社 ホンダロック様

CAEのあるものづくり Vol.29|公開日:2019年3月

今回のインタビューでは、株式会社ホンダロック様にご協力いただきました。

宮崎県宮崎市に本社を置く自動車部品メーカー、ホンダロック様。自動車やバイクのキー、ドアミラー、ドアハンドルなど、「セーフティ&セキュリティー」に関わる高付加価値製品を提供していらっしゃいます。企業理念を“人間尊重”(自立した個人を尊重しあい、平等な関係に立ち、お互いに信頼して持てる力を尽くすことで共に喜びを分かち合う)と“喜びの創造”(企業活動に関わりを持つ全ての人たちと共に喜びを求め、生み続けていく)と定め、国内5拠点・海外7ヶ国13拠点で開発から生産、販売を機能的に結びつけてグローバルな企業活動を展開されています。

また、長年にわたりCAE推進・教育も積極的に取り組まれており、独自の教育プログラムやCAE技能に関する社内資格化などの先進的な取り組みは、CAE推進・教育に関わる多くのユーザー様から注目を集めてきました。

今回は、そうしたCAE推進・教育活動を一手に担う、R&Dセンター 開発本部 製品開発部 研究BL エンジニアリングデジタルイノベーショングループの皆様にお話を伺いました。

(以降、お客様の敬称は省略させていただきます)

目次
  1. 解析技術のエキスパート集団
  2. CAE環境が整う一方、人材不足が喫緊の課題に。
  3. CAEユニバーシティのFEM実験室を、自社流にアレンジしたワークショップを開催
  4. 実務に直結した題材が「素晴らしい」とマネージャー層も高く評価
  5. 一方的に教えるのではなく「気づき」を与える。
  6. 独自のアイデアを盛り込む研修プログラムがおすすめ

解析技術のエキスパート集団

- ご担当業務についてお聞かせください。

多田 - 我々が所属しているEDIグループの活動内容は、大きく分けて「技術」「インフラ」「教育」の3つの柱があります。「技術」とはまさにCAE技術の部分で、解析のエキスパート集団として、各部門の様々な解析相談に応じています。例えば、各部門で新しい解析に取り組みたいとか、複雑な課題に取り組む際には、我々でいったん引き取って課題をかみ砕き、現実的なアプローチ方法を提案したりしています。「インフラ」は全社の解析環境の整備で、ライセンス管理や計算効率化のためのハード面の整備が含まれます。そして最後の「教育」が、CAEを活用した人材育成です。その中で、私自身は全体統括、上原は主に教育を担当しています。

CAE環境が整う一方、人材不足が喫緊の課題に。

- ホンダロック様では、長年にわたり先進的なCAE教育を手掛けていらっしゃいますね。今までの歩みについてお伺いしたいのですが、現在、CAEは設計現場でどのくらい普及しているのですか?

多田 - 設計者は、ほぼ全員が日常的にCAEを使っていると 思います。特に若手エンジニアについては、全員が CAEを実務に活かせるように重点的に教育をしてい ますので、毎年増加しています。

- 普及はいつごろから始まったのでしょうか。

多田 - 当社には90年代からCAEは存在していたようですが、一部の人の利用にとどまっていたようです。
私は2010年に入社後すぐに設計部門に異動となり、部内の解析業務を一手に任されるようになりました。そのときに机上証明ということで、シミュレーションだけで1つの設計を成立させてみたところ、試作をせずロジカルに設計成立性の検証できることが上層部の眼にとまり、シミュレーションが注目されるようになりました。
ここで一気に火が付き、予算にも恵まれて解析ツールのライセンスやPCといった環境は充実していったのですが、肝心なCAEエンジニアの数が足りません。また当時は、社内にはCAEの中身を知らない人が多く、解析をしさえすれば設計の改善案がポンと出てくる、と思っている人が多くいました。製品開発にCAEを役立てていくには、シミュレーションや試験の結果の妥当性が判断でき、結果を開発業務に活かせるようになるためのエンジニアリング教育が必要でした。

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