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Ansys 18.0 最新の並列計算機能ご紹介

CAEのあるものづくり Vol.26|公開日:2017年3月
目次
- はじめに
- スケーラビリティの向上
- 周波数領域分割手法を追加
- スパースソルバーおよびブロックランチョスソルバーの性能が向上
- Ansys HPC Packの利用可能Core数が増大
- おわりに
1. はじめに
Ansys 18.0が国内リリースされました。Ansysはリリースごとに並列計算機能を強化しており、Release18.0(以下R18.0)では特に分散型メモリ並列計算(以下、DMP)のパフォーマンスが向上しました。ここでは最新のAnsysの並列計算機能をご紹介いたします。
2. スケーラビリティの向上

R18.0では更なるスケーラビリティの向上が図られています。並列数の増大による性能向上は、R16.0ではおよそ128 Coreまでが限界でしたが、R18.0ではおよそ192 Coreまで性能の向上を見込めるようになりました。
3. 周波数領域分割手法を追加
波数領域分割手法および周期周波数領域分割手法が利用出来るようになりました。
従来のDMPでは、ドメイン分解は有限要素の分解のみでした。つまり、要素のグループが分解されて、それぞれのプロセスに分かれるというものでした。この手法では、各プロセスが計算するドメイン(要素のグループ)間の…
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