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流体音響解析の課題とアプローチ方法
ANSYS CFD、WAON、EnSightを活用した流体音響解析事例

CAEのあるものづくり Vol.23|公開日:2015年11月
目次
- はじめに:流体音響とは?
- 流体音響解析の課題とアプローチ方法
- 解析フロー
- 解析事例
- おわりに
はじめに:流体音響とは?
流体音とは、機械的な振動に起因せず、流体力学的な要因で発生する音のことを指します。
流体音響解析は、例えば以下のような場合に適しています。
- 流体の運動が起因して生じている音について、音源分布の特性(強度・位相の分布)を把握したい。
- 音波の伝搬の様子を可視化したい。
- 静音化対策を立案したい。
流体音響解析の課題とアプローチ方法
流体音を計算するためには、非定常かつ細かな渦を考慮する必要があり、タイムステップやメッシュは非常に細かくなります。一方で伝搬する音波を追跡するためには、広範囲な空間を扱うほか、反射や回折などの現象も考慮する必要があります。そのため解析規模の問題から、1つのツールで流体音計算を行うことは現実的ではありません。
そこで流体音を計算するためには、一般的に、流体の流れを計算し、この結果から音源を抽出して、音波の伝播を解析するアプローチが用いられます。
ここでは、流体解析ツール「Ansys ® CFD ™ 」で音源情報を算出し、音響解析ツール「WAON」を用いて音波の伝播を計算する例をご紹介します(図1)。

図1 流体音響解析の課題とWAONによるアプローチ
解析フロー
実際の解析フローを図2に示します。また、解析に用いた製品を簡単に説明します。

図2 流体音響解析のフロー
WAON
サイバネットで開発および販売する音響解析ソフトウェアです。境界要素法に高速多重極展開アルゴリズム(FMA)を適用したFMBEMソルバーを採用しており、小規模・大規模計算のいずれにも適しています。さらにAnsysWorkbench環境上で動作することも可能です。 https://www.cybernet.co.jp/waon/
Ansys CFD (Fluent/CFX)
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