資料ダウンロード
電磁界解析と構造解析を活用した温度安定性を考慮した誘電体共振器フィルタの設計例

CAEのあるものづくり Vol.21|公開日:2014年10月
近年、電子機器の小型化による電気と熱応力の設計、マイクロ波加熱に代表される電気と伝熱・熱流体の設計等、電気特性と温度特性のトレードオフを限られた時間の中で高品質な設計を行うには複合領域を跨ぐ解析、いわゆるマルチフィジックス解析が不可欠になってきています。今回は誘電体共振器フィルタを例にマルチフィジックス解析の解析事例をご紹介します。
誘電体共振器フィルタは衛星通信、レーダなどの高出力用途のコンポーネントに用いられるため、低損失かつ適切な熱管理が必要です。設計課題の1つに高温時の電気特性の変化が挙げられます。これには適切な温度係数を有する誘電体材料を使うことで、共振器の温度特性を補償できます。Ansysを活用した設計では、電磁界-伝熱・応力の双方向解析を行うことで、フィルタ性能上の異なる温度係数の効果を評価できます。


図1に誘電体共振器フィルタの構造と設計目標値を記載します。
今回は、電気特性を求める電磁界解析「Ansys HFSS」と、電磁界解析から得た誘電損失から発熱を求め、その発熱から応力を求める「Ansys Mechanical」を使い、電気特性と温度特性の最適値を求めます(図2)。
今回使用した誘電体共振器の…
関連情報
関連する解析事例
MORE関連する資料ダウンロード
MORE-
はんだ濡れ上がり形状予測解析
~Ansys LS-DYNAで電子機器の信頼性向上に貢献~
-
共振回避だけで終わらせない実レベルの振動解析
~Ansys Mechanicalで実現する高度な製品開発~
-
吸入器内の粒子挙動を可視化する
~薬剤送達効率向上に向けた解析~
-
医薬品バイアルの温度挙動解析
~保管環境の影響把握と品質維持に向けた可視化アプローチ~
-
そのFDTD計算、もっと速くできる!Lumerical+GPUでフォトニクス解析に革命を
-
Ansys TwinAIを用いたFusionモデリングのご紹介
-
構想設計で解析を実行しフロントローディング
~Ansys Discovery Premiumへのアップグレードご提案~
-
振動トラブルを未然に防いで解析を実施するために
~Ansys Mechanical Premiumへのアップグレードご提案~