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株式会社 リコー様
Ansys Workbenchの自動メッシャーが使えることは大きなメリット
PlanetsXの一層の機能強化に期待。

CAEのあるものづくり Vol.16|公開日:2012年4月
目次
- コア部品の生産技術開発にシミュレーションを活用
- Ansys Workbenchの自動メッシャーにより、解析にかかる工数を削減
- サイバネットのサポートは早くて親切。今後のPlanetsXの機能強化に期待。
お客様起点での価値創造を目指し、画像機器を中心とした数々の製品とサービスを提供しておられるリコーグループ様。デジタル複合機(MFP)、プリンター、ファクシミリ、プロダクションプリンター、プロジェクションシステム、デジタル印刷機等の機器および関連消耗品、サービス、関連ソフトウエア、クラウドサービスと連携するネットワークアプライアンス、デジタルカメラ、サーマルメディア、電装ユニット、半導体など、製品は多岐にわたります。
今回のインタビューでは、リコーグループ様の製品のコア部品の生産技術開発を担う、加工技術開発グループの皆様にお話を伺いました。
今回お話いただいた方々
生産事業本部 生産技術センター 第二センター KP開発室 加工技術開発グループ スペシャリスト
甲田 卓也 様
沢田 清孝 様
(以下、お客様の名前の敬称は省略させていただきます。)
コア部品の生産技術開発にシミュレーションを活用
皆様のお仕事の内容をご紹介ください。
沢田 - 私が所属する加工技術開発グループは、当社製品のメインやキーになるパーツの生産技術開発を行っています。私は、デジタルカメラ(以下、デジカメ)の鏡胴部品の成形技術やインクジェットに関する部品の加工技術の開発を進めています。
甲田 - 私も加工技術開発グループに所属しており、主にデジカメの鏡胴部品の高精度化へ向けたシミュレーションを行っています。
Ansys Workbenchの自動メッシャーにより、解析にかかる工数を削減
射出成形CAEシステム「PLANETS“ MoldStudio3D”」( 以下、MS3D)をご利用なさっていた貴社が、Ansys Workbench版 射出成形CAEシステム「PlanetsⅩ」へマイグレーションされた背景を教えていただけますか。
甲田 - 理由の1つは、Ansysの自動メッシュ機能が使える点です。従来は、例えばデジカメのような複雑な形状を解析する場合、メッシュ作成/形状修正に苦労していました。またマイグレーションを検討する際に、PlanetsXの紹介セミナーに参加して、その操作性の良さを実感できました。さらに、Ansysの構造解析や伝熱解析と連携できる点にも期待しています。
沢田 - 私も操作性が良いと思いました。また今後は成形工程で変化する物性値の異方性を考慮に入れた構造解析を実施したいと考えています。従来から、MS3DとAnsysを連携させれば、成形履歴を考慮した構造解析が行えることは知っていましたが、なかなか着手できずにいました。PlanetsXはAnsys Workbenchに実装されていますので、そうした連携解析が比較的に容易に行える点にもメリットを感じています。
御社では、樹脂流動-構造連携解析の重要性が増しているのでしょうか?
甲田 - 現状は少ないですが、徐々に需要は増えています。弊社ではフィラーなしの単体樹脂製品は少なく、フィラー含有樹脂製品のほうが多いものの、今までは繊維配向状態を考慮せずに構造解析をしていました。しかし射出成形では含有するフィラーの配合状態により繊維配向が異なるため…
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