CYBERNET

解析事例

電磁界解析

PCBをノイズ源とした筺体の放射ノイズ抑制効果の検討

こんな方におすすめ

  • PCBを筺体や装置に組み込むことにより増大する放射ノイズを事前検証したい。
  • 放射ノイズが最小となる筺体設計を行いたい。
  • 筺体スリットから放射されるノイズの影響を検討したい。

PCBの放射ノイズと筺体にPCBを組み込んだ放射ノイズを比較し、筺体での放射ノイズの比較をしています。また筺体そのものがもつ固有振動数と放射ノイズの影響も検討しています。

解析モデル


図.筺体組み込み時のモデル(等長配線)


図.筺体組み込み時のモデル(非等長配線)

解析結果

図.等長配線時の1m近傍電界強度
図. 非等長配線時の1m近傍電界強度
図.筺体組み込み時の等長配線時の1m近傍電界強度
ピークである1.85GHzで50%程の電界強度を抑える
シールド効果があることが分かる
図. 筺体組み込み時の非等長配線時の1m近傍電界強度
ピークである1.85GHzで強い電界強度を持っている
ことが分かる(シールド効果が発揮できていない)
図.筺体組み込み時の等長配線時の1m近傍電界強度
図. 筺体組み込み時の非等長配線時の1m近傍電界強度効果が発揮できていない
図.筺体とPCBの空洞共振は1.8GHzで
高いQを持つことが分かる。
図.空洞共振時の電界強度

効果
今回、簡易的な等長配線と非等長配線による放射ノイズの比較を行いました。
この様に、PCB自身で放射ノイズを抑えることも必要ですが、筺体自身の空洞共振周波数を考慮したノイズ対策が必要です。
解析用のクラスタ等を揃えることが出来ない場合、設計データそのままのPCBデータと筺体をまとめて解析することは、解析時間を考えても実用的 ではありません。
しかし、今回の様にノイズ源となるPCBを工夫し筺体を考慮することで実用的な時間で解析でセット機器での放射ノイズの解析が可能です。

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