解析事例
差動ビアを含む2組の差動線路間のクロストーク解析2
こんな方におすすめ
- GHz帯で伝送線路特性に大きく影響を与える差動ビアの理論検証、設計前検証、要素検証を必要とするPCB設計者
アンチパッドの径やグランドビアの位置を変化させたときの、2組の差動信号間のクロストークノイズに与える影響を調べたものです。
- 図1に差動ビアを含む2組の差動線路解析モデルを示します。
- 図2はアンチパッドの半径(vap)を0.4,0.6,0.8mm とし、グランドビアの位置を信号ビアの中心から-x軸方向に0,1,2mm とした場合の解析モデルを示したものです。
- 図3は差動信号の遠端クロストーク周波数特性を示したものです。
- 図4は差動信号の近端クロストーク周波数特性を示したものです。
- 図3,4の結果から、グランドビアが離れるに従い大きくなっており、グランドビアが近くなると、アンチパッドの径の大きさの影響は小さくなっていることが判ります。
- 図5はTDR波形を示したもので、このモデルではグランドビアの位置よりもアンチパッドの影響の方が大きいと言えます。
解析モデル
図1 差動ビアのクロストーク解析モデル
図2 HFSSでのパラメトリック解析モデル(トップ図)
解析結果
図3 差動信号の遠端クロストーク周波数特性
図4 差動信号の近端クロストーク周波数特性
図5 TDR波形
図6 差動信号線およびパワープレーン上の表面電流密度分布のアニメーション
Vap=0.8mm,kgv=0mm の場合
Vap=0.8mm,kgv=2mm の場合
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