回路・システム解析ロードシェア・コントローラを使った設計例

- ロードシェアコントローラの使った電源出力電圧と安定性と見積もりたい方
サーバ、ワークステーション、通信機器などで使用する分散型電源システムでは、並列接続された複数電源の出力電流を均等に制御するシステムを使用しており、このシステムはロードシェア・コントローラを使用することで実現可能です。
ここではテキサス・インスツルメンツ社のUC3907を使った設計例です。
左側の回路は、制御ループのために二つの電圧コントローラを使って、ロードシェア・コントローラを使用せずに二つのバックコンバータを接続しています。
右側の回路は、ロードシェア・コントローラを使用しています。
左側の回路は電源リファレンスに 5%の差があるため出力電流はアンバランスになっています。
しかし、右側の回路、ロードシェア・コントローラを使った回路では、出力電流のバランスが取れていることがわかります。
解析モデル
解析結果
ロードシェア・コントローラを使用していない回路の出力電流
ロードシェア・コントローラ(UC3907)を使用した回路の出力電流
解析種類
回路解析、システム解析
対応プロダクト
以下のライセンスを使用
- Ansys Simplorer Basic
- Ansys SMPS Power Package
関連キーワード
エレクトロニクス、スイッチング電源、ロードシェア、コントローラ、分散型電源システム