全可聴域HRTFの計算

人体の頭部形状をモデル化し、20,000Hzを超える可聴域における頭部伝達関数(HRTF)を算出した事例です。
従来のBEMでは、この様な高周波領域の音響解析は計算マシンのリソースを考えると不可能(非現実的)でしたが、WAONのFMBEMでは大きなマシンリソースを必要とせず、実務に耐えうる計算時間で音響解析を可能にします。

  • モデルの自由度数 : 約200,000
  • 計算時間 : 約1時間

全可聴域の解析では計算効率を上げるため、周波数範囲に応じて4種類のメッシュを用意し計算を行なっています。
必要メモリは最大で6.3GB、CPU Timeは合計で4.1日と一般的な64bit Windowsマシン1台で実用的な範囲で全可聴域のHRTFを算出することが可能です。