ANSYS Workbench専用のインターフェース

WAONと有限要素法マルチフィジックス解析ツールANSYSの統合操作環境 ANSYS Workbench(以下、Workbench)のインターフェース統合が実現し、WAONによるハイパフォーマンスな音響解析機能をWorkbench環境下でお使いいただくことが可能です。既にWorkbenchをご利用中の方であれば、習得0分で本格的な音響解析を行うことができます。

「Workbenchとのインターフェース統合版WAON」
ダウンロードできます。

ANSYS WorkbenchがWAONソルバーの完全なフロントエンドとして動作

Workbenchによるインターフェース部分と、WAONソルバーによる解析実行部分のデータの連携は全て自動的に行われます。そのため「ファイルの変換・転送」や「コマンドの追加・修正」といった煩雑な作業は一切不要であり、Workbecchの標準的なGUI操作のみでプリ〜ポストの全ての作業を行うことが可能です。Workbenchの高度なメッシュ作成機能や結果評価機能がそのまま使えます。

1.[解析システム]内にある[音響解析(WAON)]をプロジェクト概念図へドラッグ&ドロップするだけで簡単に音響解析を始められます。
2.ジオメトリを選択し、[モデル]セルをダブルクリックしてMechanical画面を起動します。

3.Mechanical画面でメッシング、境界条件定義、解析設定、解析実行、結果評価の全てを行なうことが出来ます。

ANSYS Workbenchのシステム接続機能を使うことで、高度な音響解析も簡単に実現

音響解析は構造解析と連携することでより実現象に近い評価が可能となります。具体的には以下のようなケースが挙げられます。

  • 振動解析によって得られた表面振動分布を音響解析の音源として用いる
  • モーダル解析の固有値情報を元に構造-音響連成解析を行う
  • 上記2つの組み合わせ

従来の音響解析ツールでは、このような計算の際には規定のフォーマットで出力された構造解析側の結果ファイルを選択したり、その読み込み範囲や適用領域を細かく指定したり、さらには音響と構造間で異なるメッシュのマッピング設定などもユーザが行う必要がありました。これに対し、Workbench環境下におけるWAONでは、プロジェクト画面上で構造解析と音響解析のシステムをドラッグ&ドロップで接続させるだけで良く、高度な音響解析もシームレスに、効率良く行うことが可能です。

ANSYS Workbenchで解かれたデータはWAONでも利用可能

Workbenchで解析したデータは、WDBファイル(WAONデータベース形式)と完全な互換性を有しています。
WAONのインターフェースはWorkbenchからボタン一つで起動でき、データをそのまま転送可能です。これにより、WAONのインターフェースによる結果評価、ポスト計算、バッチ処理などもスムーズに行えます。

解析事例

機械部品の音響−構造連成解析
(ANSYS Workbenchインターフェース使用)

この例では機械部品の振動解析結果を音源として利用しています。また騒音は、筐体部の物理的な隙間以外に、筐体自身が内部音圧を受けて微振動することによっても外部に伝わります。この効果を考慮するために、筐体部は構造-音響連成領域としています。

「機械部品の音響−構造連成解析(ANSYS Workbenchインターフェース使用)」の詳細

動作環境

WAONをWorkbench環境下においてご利用いただくには、こちらの環境が必要です。
詳細は別途お問い合わせください。

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