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Wikitude

バージョン情報

Wikitude SDK 9.1

最新のWikitude SDKのリリースでは、オブジェクトトラッキングの改善、Unity URPのサポート、そして全体的な性能強化が行われています。また、Enterprise ScriptとCloud Recognitionの大規模な改良も行われました。

次世代クラウドとSDK 9.1のご紹介

高度な機能を実装したExpert Editionのリリースの後、最新の改善、品質のメンテナンスサイクルにより、Wikitude SDKはバージョン9.1でさらに強力なものになりました。
Wikitude SDK 9.1の新機能は次の通りです。

・オブジェクトトラッキングの改良
・Unity URPのサポート
・新しい、複数のオブジェクトトラッキング散布
・オブジェクト用のEnterprise Script
・Cloud Recognition v2.0

Wikitudeのサブスクリプションユーザーは、Wikitude SDK 9.1をダウンロードして直ちに利用することができます。

Wikitude SDK Expert Edition 9.1

高度なAR機能をUnityで開発できます

Wikitude SDK 9.1 Expert Editionの機能一覧

・ハイエンドのイメージトラッキング(単数、複数)
・シリンダートラッキング(単数、複数)
・オブジェクトトラッキング(単数、複数)IMPROVED
・複数のトラッカー(Image + Object + Positional)IMPROVED
・性能と安定性の向上IMPROVED
・Unity URPのサポートNEW
・マルチオブジェクトトラッキングのサンプルNEW

Expert Edition 9.1の新機能および改良点

改善されたオブジェクトトラッキング

2017年のリリースされたオブジェクトトラッキングは、これまで以上の安定して信頼性の高いものになりました。 Wikitude SDK 9.1ではオブジェクトトラッキング中のジッターが低減され、AR中にカメラズームを使用した際の動作が改善されています。

Unity Universal Render Pipeline (URP)のサポート

"Universal Render Pipeline (URP)は、Unityによって作られたスクリプト可能な事前構築済みのレンダーパイプラインです。URPは、モバイルからハイエンドのコンソールやPCまで、様々なプラットフォームで最適化されたグラフィックを素早く簡単に作成できるようにする、アーティストフレンドリーなワークフローを提供します。"


Image Source: Unity

Wikitude SDK 9.1では、URPのサポートが導入されています。このUnityの強力なレンダリングパイプラインは、以下のような利点をもたらします。

・レンダリング速度の向上
・DOTSのサポート
・VFXグラフのサポート
・シェーダーグラフのサポート
・サンプルシーンに変更を簡単に適用するためのWikitude URPヘルパーツール

Universal RP v7.2.1パッケージをダウンロードしてください。

新しいマルチオブジェクトトラッキングのサンプル

革新的なマルチオブジェクトトラッキング機能をテストできる新しいUnity Expert Editionのサンプルが提供されています。 インタラクティブなサンプルを試すために、オブジェクトを作成するためのPDFも用意しています。

このサンプルには、12面体の形をした3つの元素が含まれており、それらを組み合わせることで 最大5種類の化合物を作ることができます。

・CO(一酸化炭素)
・CO2(二酸化炭素)
・O2(酸素)
・H2O(水)
・CH2O(ホルムアルデヒド)

このインタラクティブなマルチオブジェクトトラッキング ARは、ほとんどの最近のスマートフォンでスムースに動作します。 ぜひお試しください。

Wikitude SDK Professional Edition 9.1

JavaScript, Unity, Cordova, Xamarin, Flutter, Native APIで開発する従来からのARライブラリ

Wikitude SDK Professional Editionの機能一覧

・Geo AR Tracking
・ハイエンドなイメージトラッキング(単数、複数)
・インスタントトラッキング
・オブジェクトトラッキング
 ・ジッターの削減
 ・カメラズーム時の動作改善
・性能と安定性の向上

新しいWikitudeのサービスとサポート

オブジェクトターゲットのためのWikitude Enterprise API Script

オンプレミスでオブジェクトターゲットコレクションを生成します。
Wikitudeでオブジェクトトラッキング機能を使用する場合は、対象となる物体を認識して追跡するために必要な情報を含むWTOファイルに変換するための前処理が必要です。
これまでRESTful APIを使用してWTOファイルを作成することができましたが、セキュリティ等の理由でWikitudeサーバーにアップロードすることができない場合、Wikitude Enterprise ScriptによりWTC(イメージ用)、WTO(オブジェクト用)をオフラインでLinuxマシンで生成することができます。
オンプレミスの機能を使用したい場合は弊社へご連絡ください。

Cloud Recognition v2.0

アーカイブ作成がこれまでの1100倍も速くなりました。
大規模な画像認識ソリューションに対して大規模な改修を行いました。その結果画像ターゲットアーカイブを短時間で生成できるようになり、ターゲット認識の距離と速度が向上しました。
この更新では以下のようなメリットがあります。

・アーカイブ速度の向上
・認識率の向上
・より遠くからの認識、認識速度の高速化
・透過画像のサポート

包括的なアップデートにより、ターゲットコレクションのアーカイブ時間が1000倍以上に高速化されました。
そして、下の動画のようにターゲットの認識速度・距離が大幅に向上しています。

新しいWikitude Cloud Recognition v2.0の強力な機能とアップグレードされたパフォーマンスで、大規模な画像コレクションが利用できます。 この新しいアップデートは、クラウドのお客様(EUサーバ)向けに、クラウドアーカイブやSDKを更新することなく、 今後数週間で自動的に展開され、有効になります。

Wikitude SDK 9.0

Wikitude SDK 9.0から新しい機能(Expert Edition)が追加されました。
本機能により、Unityで高性能ARソリューションを作成できます。また、ARkitやARcoreのようなネイティブのARフレームワークと連携して優れたAR機能を提供します。

Wikitude SDK 9.0 Expert Editionの機能一覧

・ハイエンドイメージトラッキング(シングル&複数)
・シリンダートラッキング(シングル&複数)
・オブジェクトトラッキング(シングル&複数)
・マルチトラッカー(イメージ+オブジェクト+位置トラッキング)
・UnityのAR Foundationのサポート
・Unity Editor内でのオブジェクトビジュアリゼーション

以下に各機能に関してご紹介します。これらの使用を深掘りするために、Wikitude Expert Editionを無料でダウンロードすることができます。

ハイエンドイメージトラッキング(シングル&複数)

Wikitude開発チームによってなされた重要なブレークスルーによって、開発者はこれまでより認識が難しい環境での即座の認識とトラッキングが可能となりました。
ユースケースとしては、多数のイメージターゲットがロバストな性能と、異なるターゲット間でのインタラクションです。

ひとたびターゲットが認識されば、ARは物理的なイメージ上にロックされ、最小のジッター(ふらつき)と高い安定性を持って表示されます。
アプリ開発の速度向上のため、ハイエンドイメージトラッキングでは、事前の画像変換(WTCデータの作成)を必要とせず、JPGやPNGフォーマットの画像を含むZIPファイルが使用可能です。

シリンダートラッキング(シングル&複数)

Wikitudeのコミュニティで要望があった機能を実現しました。Wikitude 9.0 Expert Editionは要望の多かったシリンダートラッキングをご紹介します。
Expert開発者は、缶や瓶のような円筒形に巻き付いたイメージを認識してトラッキングできます。
そしてこの技術は一つのターゲットに限りません。マルチプルシリンダー機能が、複数のターゲットを同時に追跡してそれぞれにAR表示します。

シリンダートラッキングのチュートリアル

新しいWikitude SDK Expert Edition for Unityを用いて、どのようにシリンダーターゲットにAR表示するかはこちらのチュートリアルをご覧ください。

複数のオブジェクトトラッキング

業界を超えて導入されるオブジェクト追跡のユースケースの増加に伴い、Wikitudeでは、さまざまな種類の物理的なオブジェクトを使用してより複雑な体験を構築できるようになりました。

Wikitude Expert Editionでは、複数のオブジェクト(3D物体)を認識して、同時にトラッキングすることができます。
複数オブジェクトトラッキングは、用途に応じて、同一のオブジェクトだけでなく、異なるタイプのオブジェクトを同時にトラッキングすることができます。そのため、様々なおもちゃ、産業機械、その他のオブジェクトを拡張する場合でも、Expert Editionは、プラットフォームを問わず、ハイエンドのデバイスで最高のパフォーマンスを発揮します。

マルチトラッカー(イメージ+オブジェクト+位置トラッキング)

マルチトラッカーはAWE 2019でのラジコンカーのデモとして初めて公開されました。この機能は、位置トラッキング(ARKit, ARCore)と、Wikitudeのオブジェクトおよび、イメージトラッキングを結合するものです。

詳しく見る

この技術はWikitude SDK 9.0 Expert Editionで使用可能になりました。今すぐダウンロードして、この革新的な機能を使って真にインタラクティブなARを構築してください。

AR Foundationのサポート

Wikitudeのイメージ+オブジェクトトラッキングをARKit/ARCoreの機能と簡単に迅速に結合します。
AR FoundationはARKitとARCoreをラップしたUnityのミドルウェアです。Wikitude Expert Editionでは、これらのARKitとARCoreの機能をWikitudeを関せずに直接利用することができます。

Unity Editorでのオブジェクトビジュアリゼーション

Expert Edition SDKを使用すると、その名の通り、Unity開発環境で直接オブジェクトのターゲット点群を可視化することができます。この機能により、オブジェクトトラッキングARを作成する際の開発プロセスが迅速になります。

Wikitude SDK Expert Editionのご利用には、Enterpriseライセンスが必要となります。

Wikitude SDK 9.0 Professional Edition

Wikitude SDK 8.xのアップデート版は、Wikitude SDK 9.0 Professional Editionと改名されました。
これまでのSDK同様、JavaScript, Unity, Cordova, Xamarin, Flutter そしてネイティブAPIを使用してARを作成できます。

Wikitude SDK 9.0 Professional Edition機能一覧

・ハイエンドイメージトラッキング(シングル&複数) - NEW
・Unity Editorでの .wto点群データ表示 - NEW
・ARCoreのアップデート
・性能と安定性の向上

現在サブスクリプションユーザーであれば、その期間中にリリースされたそれぞれのSDKのバージョン更新を受ける権利があります。

ライセンスキーについて

Wikitude SDK 9.0からライセンスキーが新しくなりました。これまでWikitude SDK 8.xでご使用頂いていたライセンスキーはSDK 9.0ではご利用になれません。wikitude.comから新しいライセンスキーを取得してください。
新しいトライアルライセンスは、これまでのように”Trial”の透かしが出なくなりました。そのかわり45日でライセンスが切れるようになります。継続してトライアルライセンスを使用する場合は、wikitude.comからトライアルライセンスを更新してください。

Wikitude SDK 8.10

Wikitude ARプラットフォームは、定期的な品質保証テスト、メンテナンスおよび開発プロセスを経て、高性能のAR体験を作成するために必要な品質レベルを保持しています。

SDK 8.10には、最新のプラットフォームメンテナンスと安定性の改善がすべて含まれています。最適化されたEpson Moverio AR SDKを最新の状態にアップデートしました。また、リクエストの多い新しいFlutterサンプルアプリが含まれています。

EPSON Moverio

Epson Moverio向けのWikitude SDKはしばらくアップデートされていませんでしたが、SDK 8.10は、Epson Moverio BT-300, BT-350をサポートします。 Wikitudeは、これらのデバイスの機能を最大限に活用できるようになっており、様々な環境やユースケースで最適なパフォーマンスが得られるようになっています。

Epson Moverioのためのカスタマイズ項目は次のとおりです。

・Intel SSE最適化
最高の処理能力とパフォーマンスを提供します。
・立体視ビューの最適化
サイドバイサイドによる3Dシースルーを有効にします。
・パーソナルキャリブレーション
現実の世界とARコンテンツの完璧な整合を可能にします。

下記のビデオではEpson Moverioのハンズフリーでサポートされているリモートアシスタンスのユースケースと、Wikitudeのオブジェクト認識テクノロジーについてのイメージをご覧いただけます。

Flutter

Wikitudeは、Flutterの公式サポートを提供する最初のARプラットフォームです。Flutterは、Googleが作成したオープンソースのモバイルアプリUI開発フレームワークです。これは単一のコードベースからiOSおよび、Android向けにネイティブにコンパイルされたアプリケーションを開発するために使用されます。

Wikitude 8.10のドキュメントでは、FlutterプロジェクトにAR技術を追加するのに役立つ、新しいFlutterサンプルアプリが導入されています。

FlutterプライグインはJavaScript APIに基づいており、Wikitude ARライブラリ、フレームワーク、サンプルアプリ、ドキュメントが含まれています。

AR SDKのパフォーマンスと安定性の強化

Wikitude SDKは、品質保証チームによって定期的に検査され、技術チームによって最適化されているため、常に最新の高性能ツールにアクセスできます。

アップデートは頻繁に行われ、アプリのメンテナンスやデバイスの互換性の理由から、1年間のSDKアップデートリリースを含むサブスクリプションライセンスを選択することをお勧めします。

Wikitude SDK 8.9

Wikitudeを利用したARアプリは、SDK 8.9で、iOS13および、Android 10を最大限に活用できるようになりました。 SDK 8.9に含まれるものは次の通りです。

・iOS13および、Android 10のサポート
・UIWebViewの廃止 (iOS)
・Mavenを介したWikitude SDKのアクセス (Android)

前回のSDK 8.7のリリースでは次のサポートが追加されていました。
・UWPアプリでのUSBカメラのサポート
・画像認識距離の向上(約50%遠く)
・WindowsのUnity Editorで外部カメラのサポート

iOS 13および、Android 10のサポート

iOS 13は、iPhone 6s以降の機種に対応しています。現状ではAndroid 10は対応端末が少ないですが、今後対応機種が増えていくと思われます。

SMART機能でシームレスARトラッキング

WikitudeのSMART機能により、単一のAPIで、ARKitとARCoreを利用できます。これにより、それぞれのプラットフォーム別に二重にコーディングする必要はありません。

UIWebViewの廃止 (iOS)

iOS8以降、AppleはUIWebViewコンポーネントを独自のWebKitに対応したWKWebViewに置き換えてきました。WebViewコンポーネントは、Wikitude SDKのJavaScript製品の一部としてHTMLをレンダリングする重要なパートです。 iOS13以降、Appleは開発者に対して、UIWebViewを使用したアプリを申請した際に警告を出すようになりました。これはiOSアプリに対する重大な変更です。

Wikitude SDK 8.9にはUIWebViewは含まれていません。そのため、上記の警告に抵触することはありません。年間サブスクリプションライセンスのユーザーは無料でアップグレードできますので、iOSアプリ開発をする際にはアップグレードすることを強くお勧めします。

Mavenを経由したWikitude SDKへのアクセスが可能になりました

Android開発者は、Wikitude SDKをアップデートするのがより簡単になりました。このリリースでは、Android Studioから直接Mavenを経由してWikitudeの最新バージョンにアクセスできます。 MavenはJavaベースのプロジェクトで広く使用されているパッケージマネージャです。特にサードパーティのライブラリを使用する際にビルドを簡素化します。

Wikitudeは現在、JavaScript API、ネイティブAPI、Vuzix用のファイルを提供しています。Mavenリポジトリのセットアップ方法を参照してください。

Wikitude SDK 8.6

Wikitude SDK 8.6がリリースされました。このリリースに含まれる内容は次の通りです。

・iHoloLensの正式サポート
・Flutterのサポート(RC版)
・UnityのGeo-ARプラグイン(PendAR製) ・パフォーマンスと安定性の改善

Wikitude SDK for HoloLens

Microsoft HoloLens 1向けのWikitude SDKはUnityベースになっています。Holographic UIサンプルアプリも含まれた正式版です。

およそひと月ほど前にWikitude社はHoloLens向けのRC版をリリースし、そこで受けた フィードバックを元に改良を重ねて、正式リリースに至りました。 Wikitude for HoloLensの性能確認用に、新しい画像を用意しましたのでご確認ください。

Augmented Reality for Flutter - Release Candidate Plugin

Wikitude SDK 8.6は、Flutterを公式サポートする最初のARプラットフォームになりました。

Flutter(フラッター)は、Googleによって開発されたフリーかつオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークです。 単一のコードからAndroidやiOS向けのネイティブアプリを生成することができます。

Wikitude SDK 8.6では、JavaScript APIをベースとしたFlutter Pluginの提供を始めました。 このリリースは、リリース候補版(RC版)として提供されます。Flutter Pluginをお試しの際は フィードバックを英語でEメール(info@wikitude.com)でお寄せください。

Geo AR for Unity Plugin

Wikitude SDK 8.6から、Wikitude社のARパートナーであるPendAR製のLBARを使って、Unityでロケーションベースのコンテンツを作成できるようになりました。 LBARはロケーションベースアプリケーションに対して、非常にシンプルなワークフローを提供しています。 Unityの他のアプリに統合することができ、位置情報の複雑な計算は必要ありません。 LBARはシンプルで使いやすいレーダーも提供しています。 LBARは、Wikitude社のダウンロードページにリンクがあります。


※LBARを使うためには別途ライセンスキーが必要です。

パフォーマンスと安定性の改善

Wikitude 8.6 SDKでは、いくつもの改善と安定性に対する改良が施されています。詳細についてはリリースノートをご参照ください。

Unity
・JavaScript API: AndroidiOS
・Native API: AndroidiOSUWP
Vuzix
Cordova
Xamarin

Wikitude SDK 8.5

Wikitude SDK 8.5では二つの新しい画像認識機能が導入されました。 画像ターゲットの透明領域のサポートと、実行時の画像ターゲット設定です。

画像ターゲットの透明領域のサポート

典型的な矩形画像以外の画像ターゲットをサポートするために、新しく透明領域を含む画像がサポートされました。 透明領域を含む画像の例には、ステッカーやロゴ、切り欠きのある画像など、アルファチャンネルを含む画像が含まれます。 この機能の特徴は次の通りです。

・透明部分のある画像をターゲット画像として使用できるようになります
・透明部分は認識と追跡の過程で無視されます
・WTCファイルではなく、実行時の画像ターゲットとして動作します


SDK 8.4(透明度サポートなし - WTC)X SDK 8.5(透明度サポートあり)

実行時の画像ターゲット設定

これまでのWikitude SDKでは、画像認識の際にあらかじめWTCファイルと呼ばれる画像認識用の辞書ファイルを作成する必要がありました。 新しい実行時の画像ターゲット機能を使用すると、実行時にその場で画像ターゲットを作成できます。まとめると次のようになります。

・ターゲット画像としてSDKで直接通常の画像(png、jpg、…)を使用します
・複数の画像をzipファイルにまとめることができます
・WTCファイルを作成する必要はありません
・これまで通りWTCファイルを使用することもできます

実行時に画像ターゲットを定義できるということは、ユーザーがその場でARエクスペリエンスを簡単に作成できることを意味します。 開発段階での迅速で便利なテストに最適です。また、ネットワーク連携や、動的なコンテンツのデモ、ARゲームカードの追加などに実用的に使用できます。

このような実行時の画像ターゲット設定の他に、従来のWTCファイルの方法も引き続き提供されます。 WTCファイルは画像のパフォーマンス評価、画像の実サイズの指定など、正確な表示が求められるシーンに最適です。

画像認識性能の向上

SDK 8.5は画像認識ARで大きな機能向上を果たしました。上記の新機能に加えて、このアップデートによりパフォーマンスが大幅に向上しています。画像ターゲットがより速く認識されるだけでなく、さらに遠くから認識されるようになりました。

・認識距離
画像ターゲットは3m以上離れた場所からも認識できるようになりました。 A4/USレターサイズの画像ターゲットの場合、SDK 8.5は312cm離れたところからも認識することができます。 これは、以前のSDKより距離が40%も大幅に伸びたことになります。 また、ターゲットのサイズに関係なく、SDK 8.5では、画像ターゲットがデバイスの画面領域のわずか1%しか写っていない場合でも、画像ターゲットを認識できます。

・重複したターゲット
SDK 8.5では複数の重複したターゲットの画像認識の改善され、重複したターゲットの認識が速くなりました。

その他のアップデート

iOSネイティブSDKのSwiftサンプルをSwift4.2ベースにアップデートしました。各プラットフォームのアップデート詳細はリリースノートをご参照ください。

Wikitude SDK 8.4

このたびWikitude社から、Wikitude SDK 8.4がリリースされました。 EPSON MOVERIO以外のプラットフォームが対象となります。

平面認識機能の提供

2018年9月より試験的機能として提供されてきた平面認識機能(Plane Detection)が正式にサポートされます。平面認識機能により、コンテンツを下記の方向の面に重畳表示することができます。

・水平面アップ(床)
・水平面ダウン(天井)
・垂直面 ・斜面

この機能は、SLAMマーカーレス技術で可能になり、周囲の環境認識の精度向上に役立ちます。

【注意】この機能はNativeとUnityだけサポートされており、JavaScriptのサポート追って提供されます。

画像認識の改善

WikitudeのAR機能で最も使用されている画像認識機能の、SDK 8.4では認識速度と追跡性能が向上しています。

Native APIでの "isDeviceSupportedAPI"のサポート

対象となるプラットフォームでWikitudeの個々のAR機能をサポートしているかを調べるための「isDeviceSupportedAPI」メソッドが、Native APIでも利用可能となり、デバイスの互換性のチェックが簡単になりました。

そのほかの変更点

・Titaniumのサポートの終了
Wikitudeは、今後数週間以内にGitHubのTitanium Moduleをオープンソース化する予定です。
・Android SDK x86アーキテクチャのサポート終了
UWPベースのデバイス、Epson BT-350、Vuzix M300のx86サポートは継続されます。
・iOSの最小要件をiPhone 5sに変更
・Unityの最小バージョンを Unity 2017.4 LTSに変更
・Unity 2017.4以降ではデフォルトでAndroid 64bitビルドを行う
・wtc4.1ファイル形式を廃止
wtcファイルはWikitudeの画像認識用の辞書ファイルです。2014年から使われてきたwtc4.1バージョンは今後のWikitudeでは非推奨となります。今後は2017年に導入されたwtc5.0に最適化されます。 古いSDKを使用されている方のために、Wikitude Studioではwtc4.1ファイルを生成する機能を維持します。

Wikitude SDK 8.3

Wikitude SDK 8.3の主な特徴は次の通りです。

・UWP Native APIの正式リリース
・ユニバーサルSDKをベースとしたARアーキテクチャ
・Unity 2018.3との互換性
・Titaniumに対応した最後のリリース
・Vuzix M300のサポート
・重大な修正と安定性の向上
・より高速で信頼性が向上したオブジェクト認識、エクステンドトラッキングおよび、インスタントトラッキング

UWP Native API の正式リリース

昨年11月にベータ版としてリリースした UWP Native APIは、SDK 8.3で Windowsアプリのフルサポートを提供します。 これにより、Wikitude SDKを使って、Nativeおよび、Unityで UWPアプリを作成することができます。 UWP Native APIでは、C++で開発可能です。

UWP = Universal Windows Platform

ユニバーサルSDKをベースとしたARアーキテクチャ

Wikitudeは、そのコアとなるSDKデザインを大幅に変更しました。ユニバーサルSDKと名付けたこの取り組みの結果、Unity Live Previewや、Windowsサポートが可能になり、パフォーマンスが大幅に向上しています。 SDK 8.3では、ユニバーサルSDKをAndroidとiOSのJavaScript APIに適用しました。 この結果、重大な修正が行われ、パフォーマンスと安定性が大幅に向上しました。

Unity 2018.3との互換性

Unity 2018.3では、AR Foundationが大幅に更新されました。それにより、開発者は新しい最適化されたカメライメージAPIにアクセスできます。この新機能は、独自の画像処理を行いたい開発者に有効です。 Wikitude SDK 8.3は、Unity 2018.3と完全な互換性があります。

Titaniumに対応した最後のリリース

2018年12月19日にWikitudeは、Titaniumのサポートを中止する告知を行いました。 現在Appceleratorをお使いの開発者の方のマイグレーションを容易にするため、SDK 8.3にはTitaniumのサポートが含まれています。

Vuxiz M300のサポート

SDK 8.3ではこれまでのM100のサポートに加え、新たにM300もサポートしました。 M300で画像認識ARをご利用になれます。

重大な修正と安定性の向上

これまでに開発者コミュニティのフィードバックにより、重要な修正と機能強化をSDK 8.3で実装することができました。内容の詳細についてはリリースノートをご参照ください。

より高速で信頼性が向上したオブジェクト認識
エクステンドトラッキングおよび、インスタントトラッキング

オブジェクト認識、エクステンドトラッキングおよび、インスタントトラッキングのパフォーマンスを 向上させるため、新しく設計されたCVエンジンを導入しました。

UWPに対応したことで、今後HoloLensへの対応も期待できますね!

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