CAEを学ぶ
MPC(えむぴーしー)
英訳:Multi-Point Constraint
MPCとは、multi-point constraintの頭文字をとったもので、多点拘束と訳されます。
1つの独立節点(マスター節点、パイロット節点ともいう)と、その他の複数の従属節点(スレーブ節点、コンタクト面上の節点群)との間に多点拘束方程式を作成し、関係性を定義します。
主に構造解析において、剛体移動や剛体回転を表現するために利用されるケースが多いです。ただし、他の拘束と矛盾しないよう十分留意する必要があります。
MPCのモデル化例
MPCの利用例
解析結果
構造解析でのMPCは、6自由度(X,Y,Z並進、およびX,Y,Z回転)のうちどの自由度に対して従属させるかを選択できます。(上記例では全自由度を従属)
Ansysにおける取扱い
- Ansysではリモート点、リモート変位、リモート力などで内部的にMPCが利用されています。
CAE用語辞典の転載・複製・引用・リンクなどについては、「著作権についてのお願い」をご確認ください。