解析事例
容量主体のコモンモードフィルタ(CMF)解析事例
こんな方におすすめ
- コモンモードフィルタ設計者でまた歩留りや最適サイズを事前に把握されたいコンポーネント設計者
図1は層構成配線によるコモンモードフィルタの全体図、上面図、側面図を示したものです。
図2は配線幅 w を 0.4mm,0.8mm,1.2mm に変更したときのモデル上面図です。
図3は配線の間隔 hd を 0.5mm,1.0mm に変更したときのモデル側面図です。
図4は差動信号成分および同相信号成分のSパラメータ伝達特性です。
層間の距離hdを小さくし、線幅wを大きくするとカットオフ周波数は低域にシフトしています。
図5は配線幅w=0.8mm, 層間の距離 hd=0.5mm に於ける配線上の表面電流密度分布を表示したもので(a)は差動信号を入力したとき、(b)は同相信号を入力したときのものです。
2つの図からも同相信号成分が抑制されているのが確認できます。
解析モデル
図1 層構成配線によるコモンモードフィルタの全体図、上面図、側面図
図2 CMFの配線幅 w を変えたモデルの上面図
図3 CMFの配線間隔 hd を変えたモデルの側面図
解析結果
図4 差動信号成分および同相信号成分のSパラメータ伝達特性
図5 差動信号および同相信号駆動時の表面電流密度分布
(解析条件:f=1.3GHz, W=0.8mm)
(a) P1,P2に差動信号を入力した場合
(b) P1,P3に同相信号を入力した場合