バージョン情報

2022年3月にSpeos 2022R1をリリースいたしました。

Speos 2022R1ではGPU光線追跡機能、任意エリアでの光線の収集と再利用を可能とする「LightField」が追加されました。これらにより、シミュレーション時間の大幅な短縮が可能になります。新機能の一部を抜粋して下記の通り紹介いたします。

今回のバージョンアップには非常に多くの新機能が含まれています。新機能詳細や、その他全ての新機能の内容を確認されたい場合は、こちらから資料をご請求ください。 ユーザーの方はこちらをご覧ください。 ※閲覧にはアカウントが必要です

また、アンシス・ジャパン主催、弊社協賛にて開催しました、Ansys 2022R1 リリースアップデートセミナーのオンデマンド視聴をこちらからお申込みいただけます。新機能の概要をご紹介しております。

GPU光線追跡機能の追加

Betaバージョン※として、GPUを使用した順方向シミュレーション、逆方向シミュレーションが可能となりました。従来手法と比較し、精度を損なうことなくシミュレーション速度を劇的に向上させ(Ansys社のベンチマークでは平均140倍から260倍の速度向上)、設計工数の削減に貢献します。

GPU A6000を使用した5分間の解析で得たシミュレーション結果の一例
GPU A6000を使用した5分間の解析で得たシミュレーション結果の一例

任意エリアでの光線の収集と再利用を可能とする
「LightField」の追加

Betaバージョン※として、光学モデル内の光源とセンサーの途中の面にて光線追跡データを収集し、ファイル保存、シミュレーションでの活用を可能にする新しいAnsysのファイル形式「LightField」が追加されました。このファイル形式を活用することにより、シミュレーション時間の短縮を図れると共に、サプライヤとユーザー間など第三者同士でのブラックボックス共有が可能になり、IPを保護した状態で性能向上を実現することができます。

ライトガイドの点灯見栄えの同解析時間での比較
ライトガイドの点灯見栄えの同解析時間での比較
左:従来手法 右:LightFieldを使用した場合。ライトガイドから出射した光線をLightFieldセンサーで取り込み、光源として再利用することで解析の効率化し、ノイズの少ない結果を得ている

動的シーン解析機能の追加

Betaバージョン※として、動的なシーンをより適切にモデル化するポストプロセッシング機能が追加されました。これにより、ローリングシャッター(Rolling shutter)やモーションブラー(Motion blur)の効果も正しく反映でき、自動運転時のカメラセンシングへの影響を分析できます。

モーションブラーの効果を反映したシミュレーション結果の一例。高速回転するプロペラをカメラがとらえきれず、ぶれている様子の再現に成功している
モーションブラーの効果を反映したシミュレーション結果の一例。
高速回転するプロペラをカメラがとらえきれず、ぶれている様子の再現に成功している

サーフェスプロパティプラグイン機能の追加

Betaバージョン※として、C++またはPythonで記述された光学的特性を持つサーフェスモデルを使用できるようになりました。これにより、フォトニクス解析ソフトウェアAnsys Lumerical で解析した、微小な構造による光散乱や回折の結果をSpeosに組み込むことが可能となりました。ディスプレイ、AR/VRデバイス、CMOSセンサー、人の肌などの解析対象について、Speosのみを使用した場合より現実に即した解析を実現します。

微細構造を含む車載ディスプレイの見栄え確認のフロー
微細構造を含む車載ディスプレイの見栄え確認のフロー

その他の機能強化

その他、パラメータマネージャ、プリセットマネージャ、UXの強化、CATIAプロジェクトのインポートの高速化など、生産性の向上が図られています。

※Betaバージョン:開発途上の機能で、現時点では一部機能制限がある。