先日、Carbon Black社からVMware社による買収に最終合意したとのアナウンスがありました。
VMware社は、ITの仮想化技術をベースにクラウドのインフラソリューションを販売する世界的企業です。
以前より仮想データセンター内に展開されているアプリケーションの保護を目的に、VMware社のAppDefenseとCarbon Black社のセキュリティソリューションがシームレスに連携するCB Defense for VMwareを開発・販売してきた実績があります。
今回の買収により、エンドポイントセキュリティ業界をリードするCarbon Black社のソリューションと、VMware社がもつAppDefenseやWorkspace ONE、NSX、SecureStateをはじめとするクラウドのセキュリティソリューションが融合されることで、各種クラウドやデバイス上で動作するアプリケーションのための最新のセキュリティ・クラウド・プラットフォームが創出されるようになります。これにより、最先端の脅威検知とアプリケーションの挙動に関する深い洞察が提供され、高度な攻撃を阻止し、対応が迅速化されることが期待されています。
当初はVMware社のソリューションにCarbon Black社の技術が組み込まれることになると考えられますが、これはCarbon Black社が誇る強力なセキュリティプラットフォームであるCB Predictive Security Cloud(PSC)の利用者が、VMware社が世界中に持つ50万以上の顧客と7000万以上の仮想マシンの顧客にも広がる可能性があります。
これにより世界中から集まる膨大な情報から脅威の判定が行えるため、Carbon Black社製品をご利用のユーザー様にも大きなメリットがでてくることが想像できます。
買収完了後もVMware社は独立した事業として存続する予定であり、製品戦略、ロードマップ、サポート体制、製品ポートフォリオに変更はなく、Carbon Black社とユーザー間の契約も継続されます。VMware社はCarbon Black社への投資を積極化し、両社の強みを活かしたソリューションを継続的に提供していくことをアナウンスしています。今後も安心してCarbon Black社製品をご利用ください。
VMware Carbon Black Cloud Endpoint Standard(旧CB Defense、以下Endpoint Standard)は、あらゆるサイバー攻撃からコンピューターを保護する次世代アンチウイルス+EDRソリューションです。マルウェア攻撃だけでなく、メモリやPowerShellなどスクリプト言語を悪用する非マルウェア(ファイルレス)攻撃などをブロックするとともに、万一の際にも侵入状況の把握やその対応を行うことができます。
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