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現実世界との融合した体験を提供できるAR技術
「オブジェクトトラッキング」

いま注目が集まる「AR」でユーザーが得られる複合体験

現実世界に仮想の視覚情報を重ねて表示する技術「AR (Augmented Reality)」は近年最も注目されている技術の一つです。GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazonの総称)をはじめとした様々な企業もARには注目しており、例えばAppleのARKit、GoogleのARCoreのようにAR向けの開発ライブラリが無償で提供されています。

ほかにも、AmazonのARビュー機能やGoogleマップのAR機能といったサービスにAR技術をアドオンして提供するものなど、いまや生活のあらゆる場面でARの機能が登場しつつあります。また、『Pokemon GO』などARを活用したゲームなども皆さんが知るところでしょう。

ソリューション

『オブジェクトトラッキング』でARはより現実と融合した世界に

ARという概念は以前からあり、位置情報ARアプリ「セカイカメラ」やオープンソースのマーカーARライブラリ「ARToolKit」などで話題になったこともあります。しかし、位置情報ARアプリはユーザーの体験という意味では完成度は決して高くなく、「マーカーAR」も基本的には白黒のマーカーによるものが中心で完成度が高いとは言えませんでした。

その後コンピュータービジョンの進歩で白黒マーカーのトラッキングだけでなくカラー画像そのものがマーカー的役割を果たす「イメージトラッキング」も可能に。それに加えスマートフォンのスペックも向上したこともあり、イメージトラッキングの機能を備えたAR向けのライブラリが登場し、以前に比べて質の高いユーザー体験を提供できるようになってきました。

SLAM技術の向上による
「オブジェクトトラッキング」や「平面検出」の登場

近年ではSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術の進歩、さらにクラウド、AI技術やエッジコンピューティングといった技術も注目されるようになりました。その結果、以前は3Dセンサを使わなければ実現できなかった3Dの構造のオブジェクトをターゲットにした「オブジェクトトラッキング」のアプローチが単眼カメラでも実現できるようになったのです。

「オブジェクトトラッキング」は一見マーカーやイメージトラッキングに似ていますが、それらはマーカーや画像認識によるARは平面のビジョン情報によるものです。一方「オブジェクトトラッキング」は3Dの構造のオブジェクトがターゲットになるため、それにインタラクションなどを加えることで、現実と仮想とがさらに複合された体験が可能になります。

また、SLAMが進歩したことで単眼カメラによる「平面検出」などの技術も可能になりました。これにより、実際の平面上に3Dオブジェクトを配置し、家具シミュレーターのような現実と仮想の複合的な演出を試みたアプリも数多く出てきました。

ネイティブライブラリのみで開発する課題

ARKitやARCoreといったARライブラリは無償で提供されていますが、これらはiOS、Android向けといった各プラットフォーム向けに提供されているものであり、プラットフォーム間で機能差分も存在します。また平面検出が先行で提供されたこともあり、オブジェクトトラッキングなどの機能はまだ正式採用するのが難しいところです。Unityは各ライブラリの機能が尊重されるため、両者の機能差分の問題や機能によって非力な部分があるという課題は解決できていません。

AR機能を取り入れたアプリをリリース際、iOSとAndroidともに同機能をサポートする、AR機能より安定して提供する、といったことが求められることがほとんどだと思いますが、現状の無償ライブラリではまだ安定してマルチプラットフォームのAR機能を提供することが難しいというのが現状だと思います。

ARKit/ARCoreが未対応な機能も備えたWikitude

Wikitudeはこうした機能差分の問題や機能によって非力な部分があるという課題を解決でき、安定してAR機能を提供できるARライブラリであると言えます。

元来からあった「ロケーションAR」や「イメージトラッキング」のサポートはもちろん、以下のリストにあるようなARkitやARCoreが未対応の機能も備えているため、Wikitudeを採用することで新しいタイプのARエクスペリエンスを提供することが可能になるでしょう。

・オブジェクトトラッキング
・シーン認識
・インスタントトラッキング
・マルチイメージターゲット
・クラウド認識

Wikitudeで精度の高い『オブジェクトトラッキング』

上記の中でWikitudeの機能の目玉は「オブジェクトトラッキング」と「シーン認識」です。

「オブジェクトトラッキング」は小さなオブジェクトをターゲットにしたトラッキングを可能にし、花瓶や玩具などをトラッキングのターゲットにできます。

また、「シーン認識」は部屋、建物、風景、工業用地、複雑な機械といった大規模なオブジェクトのトラッキングを可能にします。

「シーン認識」によりGPSよりも正確な方法でユーザーをローカライズすることができ、ビルや記念碑など様々なケースをトラッキングできるARコンテンツの実現が可能になるでしょう。

「オブジェクトトラッキング」「シーン認識」は事前に記録されたオブジェクトのマップに基づいています。ワークフローは非常に簡単で、ターゲットとするオブジェクトの写真を撮影し、Wikitude StudioにアップロードしてARアプリと連携させるだけです。

積極的なSDKのバージョンアップと
開発環境におけるマルチプラットフォーム

iOSとAndroidの両OSを同機能で対応させるという点でもWikitudeは力を発揮します。

WikitudeのSDKはAR開発者の多数が採用しているUnityをメインとして開発が進められているため、開発者に受け入れられやすいだけでなく、Wikitude特有の機能としてマルチプラットフォームに対応しています。

さらにSDK はC#開発者に馴染みの深いXamarinやWeb開発者向けのFlutter、Cordovaといった開発プラットフォーム向けにも用意されています。そのため、すでにこれらの開発プラットフォームで作ったアプリにAR機能を追加することも可能です。

OSや開発プラットフォームだけでなくマイクロソフトHoloLensやエプソンMoverioといったウェアラブルデバイス向けにもSDKは用意されています。

こうしたOS、開発環境、デバイスといったそれぞれの観点からのマルチプラットフォーム対応が可能という意味でWikitudeの採用メリットは大きいです。

SDK自体も積極的にアップデートされているため、常に最新の機能を適用することが可能です。

有償ライブラリが持つメリット

ARアプリを開発する際、無償という理由でARKitやARCoreのみで開発するということを考えがちです。しかし、無償ライブラリは原則として開発サポートはありません。ライブラリに備わっている機能だけ開発ができるのであれば問題ありませんが、それを元に独自の機能を追加開発するとなると、結果的に大きな開発コストを費やしてしまう可能性があり、注意が必要です。

Wikitudeは有償ライブラリですが、長年にわたる多数の利用実績があり、ソースサンプルも豊富です。また日本語での手厚いサポートが得られるため、結果的にトータルの開発コストを抑えることができます。多機能、マルチプラットフォーム、採用実績、開発コストという様々な点からWikitudeの採用を検討してみてはいかがでしょうか?
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