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Ansys 15.0 メッシング新機能

Ansys 15.0 メッシング新機能

CAEのあるものづくり Vol.20|公開日:2014年4月

目次

  1. はじめに
  2. パフォーマンスの向上
  3. 並列パーツメッシング
  4. メッシング失敗時やメッシュ設定変更時のハンドリング
  5. マルチゾーンメッシングの改善
  6. 逆バイアス機能

はじめに

Ansys Workbenchメッシングは、Ansys社のビジョンである「シミュレーション主導の製品開発(Simulation Driven Product Development)」を実現するために欠かせない汎用メッシングツールです。Workbenchメッシングでは、CADからインポートされてきた比較的複雑なジオメトリに対して、ロバストなオートメッシング機能を提供します。対応する要素形状は、テトラ、プリズム、ヘキサ、ピラミッドまたはこれらの混在となります。構造、流体、陽解法動解析、電磁場解析など、各種解析タイプにあわせて最適なメッシングを行うことができ、特に、CADからインポートされてきた大規模アセンブリモデルをオートメッシングするのに最適なツールといえます。

Ansys15.0では、Workbenchメッシングに関しても、多くの新機能が搭載されました。ここではAnsys15.0のWorkbenchメッシングの新機能について、幾つか主要なものをご紹介いたします。

図1 Ansys Workbenchメッシングで作成したメッシュ図1 Ansys Workbenchメッシングで作成したメッシュ

パフォーマンスの向上

メッシングアルゴリズムを改善することにより、メッシングに関する基本的なパフォーマンスが向上しました。

具体的には、スピード・使用メモリ・マルチボディパーツの取り扱い・シェルメッシングなどが改善されております。幾つかのモデルについてベンチマークした結果をご覧ください。図2はテトラメッシュのメッシュ時間のグラフです。全てのモデルについて、14.5よりも15.0の方が短時間でメッシングできていることがわかります。このベンチマークの結果では、平均して1.7倍の高速化が実現されました。また図3は、同じくテトラメッシュの使用メモリのグラフです。こちらもほとんどのモデルについて、14.5よりも15.0の方が、使用メモリが少ないことがわかります。このベンチマークでは、平均すると35%のメモリが削減されました。

図2 メッシュ時間(テトラメッシュ)図2 メッシュ時間(テトラメッシュ)

図3 メッシュ時の使用メモリ図3 メッシュ時の使用メモリ

並列パーツメッシング

Ansys14.5までのメッシングは、複数パーツのアセンブリモデルにおいて、パーツを1つずつ順番にメッシングしていました。例えば80パーツある場合は、1番目のパー ツから80番目のパーツまで順番にメッシングしていたことになります。PCが複数コアを搭載していたとしても(最近のPCは複数コアが当たり前ですが)、1コアのみを使用して、複数コアは使用していませんでした。これが15.0からは、自動で複数コアを使用して、複数パーツを同時にメッシングすることが可能になりました。これにより、特にパーツ数の多い大規模アセンブリモデルにおいて、メッシングに要する時間が大幅に短縮されました。

例えば、8コア搭載しているPCで…

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