一般的に化粧品開発は処方設計や素材、原料の選定を行い、それらを基に試作品作成して評価を行うため非常に時間がかかります。試作品評価で狙った見栄えや反射の様子が確認できなかった場合はやり直しになるため、どのような化粧品にするかをシミュレーションで確認しておくことは試作数削減のため有益です。また、試作した化粧品で生じる光散乱の様子とシミュレーション結果を比較するためにも光学測定が重要になります。
化粧品を試作せず机上で化粧品粒子による光の反射の様子や、肌内部における光線挙動を確認できます。光デバイス/システム設計解析ソフトウェアRSoftでは粒子形状から光がどのように散乱されるかシミュレーションすることができるため、試作することなく開発するべき粒子の特徴が判断できます。 また、照明設計解析ソフトウェアLightToolsでは、紫外線や可視光などの反射の様子がわかるため、紫外線の浸透具合の評価や照明下における見栄えをシミュレーションできます。
化粧品開発は処方設計や材料選定などに時間がかかるため、事前に化粧品粒子の光散乱の特性がシミュレーションで把握できていれば試作数の低減に有効になります。この事例ではLightToolsを使用して肌内部や化粧品粒子による光散乱を再現し、化粧前後で変化する肌の見栄えをシミュレーションした結果を紹介しています。
著者:室蘭工業大学 佐々木様
我々は分光反射率による皮膚内部情報推定法として光伝搬モンテカルロ シミュレーション(MCS)を研究してきたが,皮膚モデルの形状作成ならびに観察光学系との一体 設計の困難さが課題となっていた.そこで本研究ではこれを容易に行う手段として,光学設計で 汎用的に用いられる光線追跡計算を用いた光伝搬シミュレーションを試みたので報告する。
光線追跡計算によるヒト皮膚モデルの分光反射率シミュレーション
著者:室蘭工業大学 佐々木様
光学系を考慮した結果,画像化に光線数を多く必要とするため,皮膚モデルを使用した皮膚内部計算が膨大にかかる 課題が生じた. 今回計算速度の速い GPU(Graphics Processing Unit)を利用した MCSと光線追跡計算の併用を行い,光学系を考慮したシミュレーションに対する時間短縮化を試みる。
光伝搬モンテカルロ法を基礎としたヒト皮膚モデルにおける光線追跡計算(2012年度)
著者:室蘭工業大学 相津様
MCS のみによる皮膚内部パラメータの推定は一意的であり、また検出光学系、皮膚モデルの形状等の作成の困難さが懸念されていた。そこで本研究では光学設計で汎用的に用いられる光線追跡計算を用いた光伝搬シミュレーションを新たに試みた。
光伝搬モンテカルロ法を基礎としたヒト皮膚モデルにおける光線追跡計算
光学の測定器を使えば、試作した化粧品による光散乱の様子が評価することができます。
分光散乱測定では、光の波長で変化する化粧品粒子による光散乱の様子を定量的に評価可能です。また、このデータはシミュレーションデータとしても活用できます。
化粧品やスキンケア材の見栄えに関わる品質測定や評価には、肌上での化粧品の状態を測定・解析する必要がありますが、近年ではナノレベルでの微視的解析までできる事が重要視されつつあります。それらのニーズに対応できる、2次元分光測定器SR-5000を活用するメリットなどをご紹介しています。
ナノレベルの化粧品/スキンケア材の性能評価を快適に実現!2次元分光器による肌の状態の分光測色ソリューション
2D分光放射計SR-5000と適切な周辺機器を組み合わせることで、化粧品を使用した環境を再現した測定ができます。
この事例では、特に化粧品を評価する際に必要なシミュレーションモデルの作成方法や、環境光を再現するために必要な周辺機器をご紹介しています。
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