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Ansys Lumerical 2024 R2 バージョン情報

Ansys Lumerical FDTDにおけるGPU計算機能の強化

Ansys Lumerical FDTDにおけるGPU計算機能は、マルチGPUでの計算が可能となっています。GPUを複数個並列させることにより、より大規模なモデルを使用したFDTD計算の高速化が期待されます。また、2024R2 では新たにPeriodic,Blochの周期境界条件が使用可能になりました。

Lumerical INTERCONNECT-GDSFactory連携機能

INTERCONNECTでは新たに、Pythonベースのオープンソースレイアウトソフトウェアである、GDSFactoryとの連携機能が実装されました。PICの設計からシミュレーションまでのワークフローをシームレスに統合し、より効率的な設計・開発が可能になります。

RCWAソルバーの機能強化

20204 R2でRCWAソルバーはLi factorization機能と屈折率プレビュー機能が追加されました。
Li factorization機能により、金属-誘電体間などの屈折率差が大きい構造の2Dシミュレーションの収束性が向上します。
屈折率プレビュー機能により、シミュレーションを実行する前に構造の屈折率分布を確認可能です。

ワークフロー・連携機能の強化

SiGe量子井戸構造による量子閉じ込めシュタルク効果を利用した電界吸収変調器
Lumerical CHARGE-MQWの連成解析を使用することで量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)をシミュレートするワークフローが新しく追加されました。
詳細は下記リンクをご確認ください。

Electro-absorption modulation in SiGe quantum well structure – Ansys Optics

Ansys Lumerical - Ansys Zemax OpticStudio連携機能によるグレーティングカプラ-ファイバー結合解析
グレーティングカプラの微視的な光の相互作用はAnsys Lumericalで解析し、巨視的な伝搬と公差はAnsys Zemax OpticStudioで解析します。光がグレーティングカプラからファイバーへ伝搬する場合と、ファイバーからグレーティングカプラへ伝搬する場合の双方向の解析が可能となっています。
詳細は下記リンクをご確認ください。

Integrated microlens and grating coupler for photonic integrated circuits – Ansys Optics