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Ansys アップデートセミナー

Ansys 2023 R2 アップデートセミナー

Ansys 2023 R2 アップデートセミナーの概要

2023年 7月に、Ansys 2023 R2 がリリースされました。本バージョンでは各製品においてさまざまな機能が拡張/追加され、分野横断的な解析パフォーマンスの向上が実現しています。

Ansys 2023 R2 をいち早く使いこなしていただくために、この秋、2023 R2の最新機能をご紹介する「Ansys 2023 R2 アップデートセミナー」を<オンデマンド配信>にて2週間にわたって実施させていただくこととなりました。本アップデートセミナーでは、Ansys 2023 R2 における機能改善のポイントや新機能で実現できることをたっぷりとご紹介させていただきます。また、本セミナーではお申込特典として、EDURUNS Entry プランにてご視聴いただけるすべての動画や、カスタマイズツールやアドイン製品のご紹介といった動画の公開も予定しております(特典の詳細はこちら)。

Ansys のご利用効果を最大限に高めていただくため、是非本セミナーをご活用ください。

種類
イベント,アップデートセミナー
受講料
無料

日程・お申し込み

参加ご希望の日程をクリックしてください。申し込みフォームが表示されます。

※受付は9/27 (水)の午前10時に締め切らせていただきます。

開催概要

名称

<オンデマンド配信>Ansys 2023 R2 アップデートセミナー

日程

申込受付期間:~2023年9月27日(水)※AM10時締切
視聴可能期間:2023年9月29日 (金) ~10月12日 (木)

参加費

無料 (事前登録制)

主催

サイバネットシステム株式会社

システム要件

本セミナーの配信プラットフォームは Cloud Campus を使用いたします。対応ブラウザ等はこちらをご覧ください。

また、こちらよりご利用端末の情報をご確認いただけます。

Ansys 2023 R2 アップデートセミナーの内容

各製品分野をクリックして詳細をご確認ください。

構造製品

対象製品:Ansys Mechanical
Ansys LS-DYNA、Ansys Motion、Ansys Additive、Ansys Sherlock

Ansys Mechanical による正確で効率的、かつ実用的な構造シミュレーションの実現

Ansys 2023 R2では、構造製品に新機能が追加され、ユーザーはより正確で効率的、かつ実用的な構造解析を行うことができるようになりました。
Ansys Mechanical のプリプロセッシングにおいては、一部のメッシング機能が強化されました。溶接メッシュの改良により、複雑な形状や溶接接続の作成が困難だった箇所に対して、溶接メッシュを作成できるようになりました。また、四面体メッシュや六面体メッシュ作成機能が強化され、より高品質なメッシュを作成できるようになりました。

ポストプロセッシングに関しても機能が強化されました。結果の重ね合わせ機能や最大/最小プローブにおいて、位置だけでなく節点番号と結果値がコンター頭上に出力されるようになりました。また、主応力ベクトルの結果において、主成分の最大値と最小値がテーブルデータ上に表示されるようになったため、ユーザーが結果を評価しやすくなりました。

図1:Ansys Mechanical :ポストプロセッシングにおける結果プローブの節点番号表

一方、ソルバー機能もいくつかの機能が強化されました。マルチステージ周期対称解析で調和インデックスに基づく非一様な負荷やインポート荷重を利用できるようになり、より複雑な境界条件でもマルチステージ周期対称解析を実施できるようになりました。また、強制応答アドオンでは、周期対称モデルのモード重ね合わせ法解析を実施することができます。このアドオンは、ミスチューニングや空力連成の考慮、モード乗算、疲労線図などの様々な機能を備えています。さらに、新しい解析手法として、ハーモニックバランス解析を実施できるようになりました。この解析手法では、線形モデルに摩擦減衰などの非線形性が部分的に存在する場合に、非線形領域のみを時刻歴応答解析を行うことで周波数応答結果を効率的に得ることができます。

 

図2:非線形構造の周波数応答結果を効率的に取得可能なハーモニックバランス解析

Mechanical以外の構造製品における2023 R2 アップデート

Ansysの構造製品は、Mechanical以外にもさまざまな製品があり、2023 R2 でのアップデート情報がございます。

図3 : Ansys LS-DYNA : ISPHによるスプラッシュ現象表現

Ansys LS-DYNA では、マルチケース解析機能が強化され、非圧縮性を考慮したISPH機能がWorkbench対応になりました。また、時刻歴結果ファイル(binout)に記述される数値情報の出力拡張などが挙げられます。Ansys Motion では、モデリング機能や可視化機能が強化されました。圧縮パーツによる弾性体パーツの効率的なモデリングや剛体パーツを含む接触コンターの可視化機能が利用できるようになりました。

図4 : Ansys Motion : 圧縮パーツ

Ansys Additiveでは、ウィザードが一新され、高度な入力も扱うことができるようになりました。また、エンジニアリングデータソースの付加製造材料にクリープの物性が追加され、熱処理解析の信頼性が向上しました。Ansys Sherlock では、トレースモデリング機能が向上し、Sherlock preプラグインによるWorkbench Mechanicalとの連携で基板内のトレースを含む局所領域のサブモデルを作成できるようになりました。

構造製品の公開予定動画

  • Ansys Mechanical プリポスト機能
  • Ansys Mechanical ソルバー機能
  • その他の構造解析製品 : Motion
  • その他の構造解析製品 :Additive
  • その他の構造解析製品 :DYNA
  • その他の構造解析製品 :Sherlock

モデリング製品・3D設計製品

対象製品:Ansys Discovery

効果的な設計検討のための新機能の追加

Ansys Discovery 2023 R2 には画期的な新機能が搭載されており、お客様がこれまで以上に迅速かつ正確に新しい製品コンセプトを探求し、イノベーションを起こすのに役立ちます。

シミュレーション機能としては、熱流体解析においてLiveGXソルバーと多面体メッシングを使用できるようになりました。LiveGXソルバーはGPUを使用しますが、薄い構造や小さな形状を考慮できるため、速度と精度の両立を可能にします。また、多面体メッシングにより、メッシュの品質が向上し、シミュレーションの高速化と最適化につながります。多面体メッシングはLiveGXソルバーとFluentソルバーの両方で使用できます。

図5:Ansys Discovery : LiveGXソルバーによる高精度な圧力損失の結果

新しいジオメトリのチェックツールにより、メッシングや解析計算時に問題を引き起こすジオメトリの問題を発見し、修正することが劇的に容易になりました。この新しいジオメトリチェックツールでは、シミュレーションのプロセスを遅らせる可能性がある一般的なジオメトリの問題が自動的に認識され、視覚化されて、重大度と問題を起こす確率に応じてカテゴリー別にグループ分けされます。そして重要なのは、強力な新しいジオメトリ修復エンジンが問題を自動的に修正し、初回からシミュレーション可能なクリーンなジオメトリを生成することです。これにより、お客様は、手動でエラーを特定して修正することに時間を費やすことなく、設計アイデアの評価に集中することができます。
本アップデートセミナーでは、これらの機能のほか、強化されたシミュレーション・モデリング機能についてご紹介します。

モデリング製品・3D設計製品の公開予定動画

  • Ansys Discovery Modeling の新機能
  • Ansys Discovery Simulation の新機能

流体製品

対象製品:Ansys Fluent

Ansys Fluentによる人と環境に優しい流体シミュレーションの実現

本アップデートセミナーでは、Ansys Fluentの様々な機能強化をご紹介いたします。
Ansys Fluentは高速化・ユーザビリティ向上・ソルバーエンハンスメントを通じて、お客様のサステナビリティへの取り組みを強力にバックアップいたします。
まず、GPUソルバーがサポートする範囲が拡大され、スライディングメッシュや圧縮性流体、渦消散モデルの燃焼シミュレーションも対象となりました。大規模かつ複雑になりがちな流体解析に対して、強力なGPUソルバーを活用することで、解析時間のさらなる短縮を実現いたします。
また、ライトウェイトセットアップモードや複合ボディラベル機能などユーザビリティを向上する機能も実装され、エンジニアの作業負担低減を実現します。
加えて、バッテリーや水素エネルギ―、超高音速流れなど様々なソルバーも強化されており、昨今のトレンドに即したソリューションを創出できます。
この他にも、強化されたメッシング機能やPyFluentのエンハンスメントなど、様々な新機能をご紹介いたします。

図6 : Ansys Fluent : 車体周りの流れ解析

流体製品の公開予定動画

  • Ansys Fluent メッシング・UIエンハンスメント
  • Ansys Fluent ソルバーエンハンスメント その1
  • Ansys Fluent ソルバーエンハンスメント その2

エレクトロニクス製品

対象製品:Ansys Electronics Desktop、Ansys HFSS、Ansys HFSS 3D Layout、Ansys SIwave、Ansys Q3D Extractor、
Ansys Circuit、Ansys Maxwell、Ansys Icepak、Ansys AEDT Mechanical、 Ansys Motor-CAD、Ansys EMC Plus、Ansys Charge Plus

高周波電磁界解析 (HF) に関する新機能

Ansys HFSSによる3D Component Arrayにおいて通常オブジェクトとの組合せ解析の実現のほか、Ansys HFSSおよびAnsys HFSS 3D Layout間の操作性やワークフローが大幅に改善されています。また、Ansys SIwaveでは、CPA解析における温度依存の材料のサポートやDC電源ツリーエクスポートの機能強化が図られています。Ansys Q3D Extractorではパワーエレクトロニクス向けの新しいエレクトロサーマルシミュレーションフローの追加、大規模パッケージ解析におけるソルバーの改善、回路シミュレーションとの連携機能が強化されています。

図7:Ansys HFSSによる3D Component Arrayを使った通常オブジェクトとの組合せ解析

低周波電磁界解析 (LF) と熱解析に関する新機能

Ansys MaxwellのA-Phi Transientソルバーでは、PCBアプリケーション向けに3Dレイアウトコンポーネントの連携が強化され、モデル間のギャップを模擬する境界条件の追加と2次元解析のメッシュ機能についても向上しました。Ansys Motor-CADでは、巻線定義の機能改善や巻線界磁型同期モータのNVH解析をサポートしています。熱解析の機能強化としてAEDT版 Ansys Icepakにおけるソルバーの機能向上としてファイルのデータ処理の高速化をはじめ、ジュール発熱の境界条件を用いた解析ではメッシュ生成と収束性が向上しています。また過渡解析では各オブジェクトに対して初期温度を設定できる機能が追加されました。加えてAEDT版 Ansys Mechanicalでは、Steady-State Thermal ソルバーで電気系CADを用いたトレースマッピング機能の追加やTransient Thermalソルバーが使用可能になりました。

図8:PCBアプリケーション向け Ansys MaxwellのECAD 統合

Ansys EMC PlusおよびAnsys Charge Plusに関する新機能

EMCや放電現象を対象とした解析ツールであるAnsys EMA3D CableおよびAnsys EMA3D ChargeはAnsys 2023 R2より、Ansys EMC PlusおよびAnsys Charge Plusと名称を変えてリリースされました。本アップデートセミナーではAnsys EMC PlusおよびAnsys Charge Plusの概要と、Ansys 2023 R2にて強化された機能をご紹介します。

エレクトロニクス製品の公開予定動画

  • Ansys エレクトロニクス製品 ~高周波電磁界解析 (HF) に関する新機能~
  • Ansys エレクトロニクス製品 ~低周波電磁界解析 (LF) および熱解析に関する新機能~
  • Ansys エレクトロニクス製品 ~Ansys EMC PlusおよびAnsys Charge Plusに関する新機能~

光学製品

対象製品:Ansys Speos、Ansys Lumerical、Ansys Zemax OpticStudio

高性能なシミュレーション機能とワークフローの強化

今回のリリースでは、光学・フォトニクス設計のためのシミュレーション機能とワークフローが大幅に強化されています。特に、Ansys Zemax OpticStudio にて合成面(複数の面形状を合成した面)の設定がマルチコンフィグレーションに対応し、合成面のティルトやディセンタを変数とした最適化/公差解析が可能となりました 。Ansys Speosでは最適化機能の実装や操作履歴管理の改良によって生産性が向上しました。Ansys Lumericalでは メタサーフェス やPIC構成部品などのFDTD解析のNVIDIA GPU計算対応などの機能強化が行われました。これらは日本のお客さまのニーズにお応えする機能強化です。

図9:Ansys Zemax OpticStudio & Ansys Lumerical: メタサーフェス解析フロー

Ansys Zemax OpticStudioでは熱連携機能(STAR)において、部品剛体運動成分を座標ブレーク面としてエレメント移動できるようになりました(Enterprise のみ) 。また、Ansys Speosではオブジェクトの変更を瞬時に確認できるInteractive Live Previewが導入され ます。さらに、Ansys Lumericalでは RCWAソルバーが改良され、非直交ユニットセルやフィールドプロファイルモニタの実装、Ansys optiSLangとの連携強化が行われました。本アップデートセミナーでは、これらの機能を中心に新機能をご紹介します。

光学製品の公開予定動画

  • Ansys Zemax OpticStudioの新機能 ~複雑な光学面形状解析、熱連携(STAR)機能強化~
  • Ansys Speosの新機能 ~生産性・描画性能の向上・GPU計算の強化~
  • Ansys Lumericalの新機能 ~GPUによるFDTD計算、RCWAソルバー強化~

材料選定・材料データベース製品

対象製品:Ansys Granta Selector、Ansys Granta MI Enterprise, Ansys Granra MI Pro

Ansys Granta Selectorのヘルプがより使いやすく

本リリースでは、Ansys Granta Selectorの基本的な機能から高度な機能までを使いこなすための、最適な使用方法に関するリファレンスガイドが改善されました。新たに導入されたHelpサイトを利用して、Ansys Granta Selectorを最大限に活用するための方法を学ぶことができます。
新たな素材選択とデザインのオプションも導入され、高温合金データテーブルが追加されました。このテーブルは、素材選択や設計、高度な有限要素シミュレーションに関連する高温時の機械的・熱的特性にフォーカスしています。
 ecoinventデータベースの最新の環境指標、JAHM Curve Data、およびGlobal Polymersの最新版が含まれる、専門的な素材データの最新版にもアクセスできるようになりました。
また、MaterialUniverse™の更新版もリリースされ、内部エネルギーとCO2フットプリントデータが拡充されました。

図10:Ansys Granta Selector : 使用方法に関するリファレンスガイドが改善

Ansys Granta MI Enterprise/Proはデータ管理の強化によるユーザーエクスペリエンスが向上

Ansys Granta MI Enterprise/Proは、ユーザーエクスペリエンスの向上とデータ管理の強化が重点的に改善されています。データバリデーション機能が強化されたことにより、管理者が特定のフォーマットを必要とするショートテキスト属性にデータバリデーション制約を定義できるようになりました。これにより、フィールドへのデータ入力が一貫したフォーマットで行われることが保証されます。また、大規模データセットのサポートが強化され、検索結果がページ単位でロードおよび表示されるようになりました。
検索フィルタのユーザーエクスペリエンスも改善され、ユーザーが適用したいフィルタを容易に設定できるようになりました。タブ区切りのデータを貼り付けも可能となり、使用されていないインデックスの削除機能が強化されました。これにより、データ管理の効率化とシステムのパフォーマンスが向上しています。

図11:Ansys Granta MI Enterprise/Pro : 強化されたOne MI Exploreのユーザーインターフェース

以上の新機能と改善は、Ansys Granta MIが提供する材料データ管理の能力をさらに強化し、ユーザーの効率と生産性の向上に寄与します。

材料選定・材料データベース製品の公開予定動画

  • Ansys Granta Selectorの新機能
  • Ansys Granta MI Enterprise/Proの新機能

〜お申し込み特典〜特別コンテンツも同時視聴可能

アップデートセミナーの開催時には、お申し込み特典として以下の特別コンテンツもご視聴いただけます。

1、EDURUNS Entry プランにてご視聴いただけるすべての動画

前回 2023 R1 のアップデートセミナーにてご好評をいただきました、弊社教育プラットフォーム「EDURUNS」の Entry プランでご視聴いただけるコンテンツを、期間中は無料公開いたします。

EDURUNS の詳細はこちら

2、カスタマイズツールやアドイン製品のご紹介

Ansys と組み合わせてご活用いただくことで新たな価値を生み出す、以下の弊社オリジナルのカスタマイズツールやアドイン製品についてご紹介します。

Ansys ご利用のメリットを最大限高めるために、是非この機会をご活用ください。

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