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幾何公差入門

寸法公差との違いや記号の種類、記載ルールを解説

幾何公差入門

寸法公差との違いや記号の種類、記載ルールを解説

幾何公差とは、形状や位置関係などの誤差の許容範囲を指示して規定するものです。
幾何公差は形状や位置関係など細かく指示でき、設計者の意図を明確に伝えられるところが特徴です。表記ルールに従い表記することで、サイズや長さだけでなく、円の中心位置なども明確に指示できます。そのため、設計者の意図を正しく伝えることができ、想定通りの加工や検査ができます。

幾何公差を使うには、表記ルールや指示の意図などを正しく理解する必要があります。本資料では、幾何公差の概要や種類、寸法公差との違いや表記ルールなどを詳しく解説します。

幾何公差入門 〜 目次〜

1. 幾何公差とは
2. 寸法公差(サイズ公差)との違い
 2-1.規制できる公差の範囲
 2-2.測定方法の違い
3. 幾何公差が必要な3つの理由
 3-1.寸法公差では指示できない設計者の意図を伝えられる
 3-2.諸外国でも通用する図面が書ける
 3-3.寸法公差から幾何公差にシフトする動きが出ている
4. 幾何公差の分類と種類
 4-1.形状公差
 4-2.姿勢公差
 4-3.位置公差
 4-4.振れ公差
5. 幾何公差の記入ルール
 5-1.幾何特性記号
 5-2.許容値
 5-3.データム記号を記入する
 5-4.図面指示の方法
6. 公差の導入をサポートします
7. まとめ

幾何公差入門の資料サンプル

1.幾何公差とは

幾何公差は形状や姿勢、位置関係などの誤差の許容範囲を指示して規定するものです。 JIS(日本産業規格)ではJIS B 0021にて「製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式」にて幾何公差に関する概要が定義されています。GPS(Geometrical Product Specification)とは形状や姿勢、位置関係などのことで、公差は誤差の許容範囲を指します。

2.寸法公差では指示できない設計者の意図を伝えられる

幾何公差を加えて指示をすると、平面度(どれだけ平らな面であるべきか)や平行度(基準となる平面や直線に対する平行性)のように、どのような形状や姿勢が必要なのか詳しく指示できます。

3.幾何公差の分類と種類

幾何公差は、「形状公差」「姿勢公差」「位置公差」「振れ公差」の4つの分類に分けられます。形体に規定する内容により、どのような幾何公差を指示するのかが異なります。本資料では幾何公差を指示するために必要な記号や指示方法の事例をご紹介します。

4. 幾何公差の記入ルール

幾何公差を指定するには、記入ルールを守る必要があります。幾何公差を記入するときには、幾何特性記号と許容値、データム記号の3つを指示します。

それぞれどのように指示をするのか、詳しく解説していきます。

5.データム記号を記入する

データムとは、指定した幾何公差に基づき加工や寸法測定をする場合に、基準とする形体から得られる理想的な面や線、点などを指します。

例えば平行度の場合は、データム形体となる面や線などの形体を指定することで、指定した面や線と平行になるように加工や検査を行います。データムがないと基準とすべき面や線などが分からず、設計者の意図とは異なる加工や検査が行われる可能性があるのです。

*続きはダウンロードしてお読みください。

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