製品情報
CETOL 6σとは
CETOL 6σとは
CETOL 6σ でできること
1. 寸法のばらつきを元に測定対象のばらつきを算出
2. 統計データに基づいた品質評価
3. 重要寸法や問題解決に効果的な公差を明確化
公差解析初心者にもやさしい、直感的な GUI
開発元について
特長
高精度の3次元公差解析
CETOL 6σだけが搭載しているシステムモーメント法は、製品性能に対する寸法変化の影響度を「寸法寄与度」として算出できます。
システムモーメント法はモンテカルロ法と異なり、モデルの関係性を関数として定義します。公差演算の研究を行う米ブリガムヤング大の「ADCATS(Association for the Development of Computer-Aided Tolerancing Systems )」創設者であるDr. Ken Chaseにより開発されました。解析の入力情報となる寸法値は関数の変数として扱われるため、解析結果に対して、寸法値や公差など入力情報を変更すると瞬時に結果が更新されます。モンテカルロ法のように、設計条件を変更する度に再度多くの時間をかけて解析を実施するなどの時間的ロスがありません。
・乱数を元にサンプルをランダムに組み立て、ばらつきを評価する汎用的な方法
・結果がサンプリングの最大、最小値に左右されやすい
・傾向は掴めるが、正確性はサンプリング数に依存
・3次元公差解析を行う目的で開発された手法
・結果はばらつき曲線そのもの。精度にばらつきはない
・サンプリングが不要なので演算が早く、設定変更に対しても瞬時に結果を算出
寸法寄与度とは
解析寸法に対する寸法値の持つ影響度の大きさを示す指標です。
※てこ比、またはレバー比とも呼ばれます。
寸法値が1mm(角度の場合は1deg)変わることで、解析結果が何mm(deg)変化するかを算出します。
右図の場合、測定対象を「gap」とすると、 gapに対するA寸法(d20)の寸法寄与度は1mm/mmです。これは、d20の寸法値が1mm増加すると、gap寸法は1mm増加することを示します。この寸法寄与度の値を把握することで、設計見直しなどの際に修正が必要な寸法(形状)が把握でき、ノミナル値の修正まで含めたばらつきのコントロールが可能になります。
3次元CADデータを活用した公差解析環境
アドイン環境【Creo Parametric、SOLIDWORKS版】
公差解析を行うための公差情報やアセンブリ順序の定義は、3次元CADデータに対して直接定義を行います。設計業務の中で作成された3次元CADデータを直接利用することで、CAD操作の延長上で設計者が自ら公差解析に取り組める環境が実現します。
さらに、CAD上で設定された3Dアノテーションの公差情報をCETOL 6σに直接取り込むことが出来ます。取り込まれた公差情報はCADモデル内の公差情報とリンクされるため、最新の設計情報と常に連携した公差設計を行うことが出来ます。
なお、上記のCAD以外で作成されたモデルに対しても、ParasolidやSTEPなど中間ファイルに変換して上記CADに形状を読み込むことが出来れば、CETOL 6σにて公差解析モデルを構築し、演算を実施することも可能です。
専用GUI環境【NX版、CATIA V5-6版】
本環境では、NXとCATIAのファイルをそのままの形式で取り込むことが出来るため、中間ファイル作成の手間やデータ変換における情報の欠落等による修正は不要です。