ESDチェック

帯電した人体などが電子機器に接触すると激しい放電が起こります。
この現象をESD(Electro-Static Discharge;:静電気放電)と呼び、電子機器の誤動作や損傷の原因となります。
DEMITASNX ESDチェックはプリント基板上のESD耐性が低い箇所を見つけ出し、対策方法をアドバイスします。

ESDチェックの特徴

ESDチェックは信号配線チェック群、対策部品配置妥当性チェック群、FGパターン関連チェック群の10のチェック項目から成り、プリント基板上でESDノイズが印加しやすい箇所を検出し、修正アドバイスをします。

  • 国内外の企業ノウハウを基にNEC研究所で検証し、有効なチェック項目および閾値を搭載。
  • 設計初期段階でESD対策が可能。試作評価後の対策期間を削減。
  • CADデータを読み込み、簡単な設定だけでチェック可能。
  • 短時間でESDの危険個所を特定でき、迅速に対策可能。

信号配線チェック群例:スリットまたぎ配線チェック

グランドプレーンや電源プレーンのスリット、穴上を信号線が通過する構造の場合、信号に大きくESDノイズが印加します。本チェックではこのような構造を検出し、エラー警告を表示します。

対策部品配置妥当性チェック群例:低ノイズ耐性信号チェック

ESD対策のために、ESDノイズ耐性の低い信号線や電源には対策部品(キャパシタなど)を使いますが、配置位置が不適切な場合はノイズ抑制効果が低くなってしまいます。本チェック機能では、対策部品の配置位置を検出し、不適切な配置位置の場合エラー警告を表示します。

FGパターンチェック群例:FGパターンチェック

ESD電流の排出経路となるFGパターンは線幅や層間ヴィア位置を誤ると、信号線や電源・GNDプレーンにノイズが回り込んでしまいます。またFGパターンと電源・GNDプレーン距離もノイズ回り込みに大きく影響します。本チェックではFGパターンの構造や電源・GND等との距離を検出し、不適切な場合はエラー警告を表示します。

先進的なESDノウハウ

国内外企業・研究機関のESDノウハウを基にNEC研究所にて有効性の検証を実施。それにより効果が確認されたチェックルールを採用し、チェックの閾値を決定しました。

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