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CAE実験室‐電磁気工学編

電磁気応用機器を理解するために必要な基礎理論と実験を実施する講座です。 座学による理論的な説明だけでなく、机上で行う簡易実験やCAEによる解析結果を交えた解説を行います。これにより、視覚的にも分かりやすく、実際に体感しながら理解を深めることができます。

こんな方におすすめ

  • 電磁気学の基本を学習したい方
  • これからCAEを用いた電磁界解析を行いたい方
  • 電気機器、パワーエレクトロニクスの開発に携わっている方

※講座ではインダクタ・トランス・ワイヤレス給電等を例に解説します。初学者の方、経験がない方にもイラストを交えて分かりやすく説明いたします。

講座の内容

本講座では、電気機器およびパワーエレクトロニクスにおける電磁部品(主にインダクタやトランスなどの磁気部品)について、電磁気学の基本理論から解説します。また、実際に実験を行い、実証評価を行うとともに、CAEソフト(電磁界解析)を用いた解析例についても解説します。
近年ではフロントローディングデザインに貢献するCAEソフトの利用は、「開発期間の短縮」や「試作コストの削減」の視点から開発現場での利用は必要不可欠なものとなっています。一方で、「製品の国際競争力向上」のため高付加価値化を実現するためには、材料からシステムを見通すことが必要です。また、これらに関連する学問としては、電気機器およびパワーエレクトロニクス分野だけでも電磁気・電気・磁性材料・熱・ノイズ(高周波成分)などが挙げられ、単一組織・単一分野では達成できない学際的な取り組みも求められます。この高付加価値化を実現するためには、CAE活用のみ、理論習得のみ、実験のみ、など独立した視点のみでは実現することは難しいです。このためには基本的なこととして、部品の計測や評価(実験実証)、普遍的な原理原則(理論)、CAEソフトの効果的な利用が必要不可欠です。
この講座では理論・実験・CAEソフト活用の一連の領域をセットで習得していただくことを念頭に講義します。

また、類似の講座としてCAEユニバーシティでは「パワーエレクトロニクスのための電磁気学基礎講座」がありますが、こちらは半導体、回路、磁気部品など、パワーエレクトロニクスや関連する応用システムの各分野を俯瞰し、体系的に学ぶことができる講座です。
パワーエレクトロニクスのための電磁気学基礎講座

  • ワイヤレス給電実験
  • トランス結合係数実測

事前学習として望ましい知識

高校程度の数学、物理の基礎知識
受講形態 座学+実験
受講料 40,000円(税別)

※ お支払い方法は、セミナー受講料のお支払いについてをご確認ください。 ※ 本価格は税別価格です。別途消費税が加算されます。 ※ 参加費はセミナー開催日時点での消費税率が適用されます。 ※ 消費税率変更前に事前支払いをされた場合も、別途差額を申し受けます。
時間 10:00-17:00
会場 東京開催:  弊社 東京本社
定員 13名
備考 計算演習がありますので、関数電卓をお持ちいただくとよりスムーズにご受講いただけます。
※内容に若干変更が生じる可能性がございます。
※各講演時間・順序が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※SI/EMIなどの高周波電磁波については含まれません。
開始時間 項目
10:00 講義1:電磁気応用機器設計に必要な電磁気学の基本
(電流の周りの磁界・磁束密度・インダクタンス)
10:30 実験1:ソレノイドコイルの作成・インダクタンス測定
11:00 CAE解析1:ソレノイドコイルの電磁界およびインダクタンス
11:15 講義2:トランスの基本(相互誘導)
11:30 実験2:トランスのインダクタンス・結合係数
12:00 CAE解析2:トランスのインダクタンス・結合係数
12:15 昼食休憩
13:15 講義3:パワーエレクトロニクスの基本と磁気部品
(磁気部品の各種損失(鉄損・銅損)・設計要件など)
13:45 実験3:パワーエレクトロニクス用磁気部品の設計と特性計測
14:15 CAE解析3:パワーエレクトロニクス用磁気部品の特性推定
15:00 講義4:ワイヤレス給電の原理
15:30 実験4:ワイヤレス給電実験
(磁界共鳴方式・周囲金属の影響・フェライトコアの効果)
16:30 CAE解析4:ワイヤレス給電解析例
17:00 講義終了
解析担当者(2023年受講)
初心者にもわかるように、基礎から丁寧に説明していただけたので、理解しやすかった。
設計担当者(2023年受講)
電磁気工学の基礎についての説明が丁寧で分かりやすかった。実験については、習ったことをその場で実践して直感的に理解することができた。
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