CAEによる固体解析に必要な非線形材料モデルについて、基礎から解説します。特定の材料モデルについて詳説するのではなく、非線形材料モデリングの「考え方」を理解することに重点を置いた講義を行います。
講師 |
只野 裕一 氏
佐賀大学大学院工学系研究科機械システム工学専攻 准教授 |
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対象 | FEMユーザーとして必要な非線形材料モデルの考え方を身につけたい方。 材料非線形性とは何なのか、そのエッセンスを習得したい方。 |
講義方式 | 座学 |
受講料 |
80,000円(税別) ※お支払い方法は、セミナー受講料のお支払いについてをご確認ください。 |
時間 | 2日間 両日とも10:00-17:00 |
会場 | オンライン |
受講要件 | こちらから |
定員 | 15名 |
※会場開催 もあります。詳細はこちら
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※参加お申し込みの受付は終了しました。
CAEによる固体解析において、より高精度な解析結果を得るためには適切な材料モデルの選択が不可欠です。固体材料は、材料そのものだけでなく、温度、変形速度など様々な要因によって多様な変形挙動を示すため、単一のモデルで全ての材料挙動を表現することはできません。このため、古くから様々な材料モデルが提案されてきました。しかしながら、あらゆる材料に対して万能なモデルはいまだ存在せず、多数のモデルの中から現象に最も適したものをユーザーの責任において選択しなければなりません。
本講義は、固体力学における非線形材料モデルのエッセンスを理解して頂くことを目的としています。第1日目は、非線形材料モデルを理解する上で不可欠な応力、ひずみに関する知識や、有限要素法と材料非線形の結びつきについて解説します。第2日目は、最も基本的な材料モデルである線形弾性体で材料モデルの基本的な枠組みを示した後、代表的な非線形材料モデルである弾塑性理論、粘弾性理論、クリープ理論へと展開していきます。限られた時間の中で、数多ある材料モデルを網羅することは不可能ですので、各種材料モデルの考え方を理解することに重点を置いた講義を行う予定です。
※内容は若干の変更が発生する可能性があります。
事前学習として 望ましい知識 |
材料力学の基礎 特に ・応力とひずみの定義 ・応力とひずみの座標変換(2次元までで構いません) ・主応力と主ひずみ |
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推奨書籍 | 既にお持ちの材料力学の教科書があればそれで構いませんが、新たに入手するのであれば、例えば ・「図解はじめての材料力学」荒井政大,講談社 ・「材料力学」村上敬宜,森北出版 ・「材料力学」中島正貴,コロナ社 など |
開始時間 | 1日目 | 2日目 |
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10:00 |
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12:00 | 昼食休憩 | 昼食休憩(アンケート配布) |
13:00 |
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17:00 | 講義終了 | 講義終了 |
電気機器/システムサポート/20年/2013年受講 CAEソフトの設定項目を理解しないまま使用していたことに気付きました。非線形の各種硬化則はANSYSに実装されているか知りたいと思いました。 高度な内容なのですが、CAEの正しい解を得るためには有益な講座でした。ありがとうございました。 |
自動車部品メーカー/開発/10年/2012年受講 FEMを使用して約2年です。最近、非線形の解析、特に材料非線形を良く扱うようになってきたため興味深い内容が多くありました。 |
精密機器メーカー/解析/1年/2012年受講 材料力学は未学習でしたが、非常にかみくだいて説明していただけたので分かりやすかったです。 100%の理解はできませんでしたが、今後のCAEの基礎の部分として非常に参考になりました。 |
自動車部品メーカー/解析/15年/2012年受講 非常に有意義な内容でした。 |
自動車部品メーカー/設計/10年/2012年受講 難しい内容のものを比較的わかりやすく説明していただきました。難しい内容なのでボリュームが増えてしまうのは仕方ないと思います。今回のような進め方で良いと思います。 |