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CAEプラットフォーム関連

HPC環境をお手軽に利用出来る Ansys Cloud のご紹介

公開日2021年6月

目次

  1. CAEで求められる計算環境
  2. クラウドとは?
  3. Ansys Cloudの特徴
  4. Ansys Cloudのメリット
  5. Ansys Cloudに必要なライセンス
  6. Ansys Cloudのアップデート情報について
  7. 最後に

CAEで求められる計算環境

CAEに携わる皆様は、普段の仕事で使うPCでCAE業務を実施されていますでしょうか? Ansys社の調査によると、Ansysユーザの40%はノートPCもしくはデスクトップPCのみでシミュレーションを実行しており、約6割が8コア以下のスペックの環境でした。これらの環境でシミュレーションを実行する際には何らかの制約があり、ハードウエアの制約に合わせてモデルの簡略化を行う必要があったり、解析に長時間かかったりするため、CAEの活用に課題が残ります。Ansys社がこれらの課題解決のためにリリースしたのがAnsys Cloudです。Ansys Cloudは Azure上に構築されたAnsys社のクラウドサービスです。

クラウドとは?

クラウドというとあまり身近に無いなと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、会社のメールシステムがOffice365であったりGoogle Workspaceだったりしませんでしょうか?これらもクラウドサービスであり、AzureはWindowsで有名なMicrosoft社が提供するクラウドサービスでOffice365は姉妹サービスになります。
クラウドは使いたい時に使いたいだけ使って、使った分だけ課金されるというイメージが強いかと思います。もちろんクラウドならではの従量課金というメリットはあるのですが、それ以外にもコア数の変更やメモリ量の変更、GPU付きのマシンなど必要に応じて計算サーバのスペックを変更することができる点もオンプレミス(従来の社内にあるサーバ)と比較した際の優位点です。
またクラウドでは毎年新たなハードウエアが公開されるとすぐに利用できるようになります。これはハードウエアの陳腐化を防ぐ効果があります。現状は以下の 図1 のようにIntelやAMDのCPUやNVIDIAのGPUなど最新のハードウエアが利用可能で、ストレージは高速なSSDが標準となっており、HDDと比較して高速なためシミュレーション実行時間の短縮にも有効です。


図1 Ansys Cloud ハードウエア一覧 ※2021/4現在

Ansys Cloudの特徴

Ansys Cloudは、Azure上に構築されたAnsys製品のシミュレーション実行に特化したサービスとなっており、普段お使いのAnsysがインストールされたPCから、専用のクライアントを通じてインプットデータがクラウドに送信されて計算が実行されます。
クラウドにあまり慣れていない方もいらっしゃるかと思いますが、Ansys Cloudは普段お使いのAnsys製品から数クリックするだけでジョブを投入することができ、非常に簡単にご利用いただけます。


図2 Mechanicalでのジョブ投入画面

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