解析事例
基板の近傍・遠方界解析を活用した放射ノイズ抑制事例
こんな方におすすめ
- 設計段階において 基板の放射ノイズを可能な限り抑制したい
- 実機検討時にEMI問題となりえる基板上のポイント、周波数帯を事前に予測したい
回路シミュレータで解析した波形結果をノイズ源とし、基板近傍の電磁界分布、遠方界の電界強度[dBuV/m]を確認します。デバイスの動作特性を考慮した波形を給電でき、且つ複数の信号にノイズ源を設定することができるため、より実動作に近い条件での解析が可能です。
解析フロー
基板レイアウトを電磁界シミュレータにインポートし、
ノイズ源として設定する信号に対しSYZ解析を実行する
ノイズ源として設定する信号に対しSYZ解析を実行する
電磁界解析結果を回路シミュレータにインポートし、
ドライバ・レシーバモデルを接続後トランジェント解析を実行する
ドライバ・レシーバモデルを接続後トランジェント解析を実行する
解析結果を電磁界シミュレータへ Push Excitation する
回路シミュレータの解析結果がノイズ源として自動設定される
遠方界解析を実行する
遠方界解析を実行する
解析結果
1.初期結果
ノイズ源の高調波周波数にて顕著なピークが発生
→これらピーク周波数にてシステムレベルのEMIの悪化が懸念される
→これらピーク周波数にてシステムレベルのEMIの悪化が懸念される
ピーク周波数における基板近傍において
ノイズ源設定箇所以外にも電界レベルの高い箇所、
電流が集中する箇所がみられる
→レイアウト変更、EMI対策部品の追加を検討
ノイズ源設定箇所以外にも電界レベルの高い箇所、
電流が集中する箇所がみられる
→レイアウト変更、EMI対策部品の追加を検討
ノイズ源とした信号にEMI対策部品として抵抗(47Ω)を追加する
2.対策案の結果確認
→偶数高調波、GHz以上の帯域において10dB以上改善
→電界、磁界レベルが大幅に低減