公差解析入門
工程能力指数が異なる場合
工程能力指数が異なる場合、統計的手法での計算方法は?
異なる工程能力指数を持つ公差値が存在する場合には、「各公差値に係数をかけバランスを取る」工夫が必要になります。

(計算例)
- 部品A,Bを積み重ねた時の高さのばらつきTzを求める
- 求めるバラつきの値は、3σ(Cp=1)のときの値とする。
- 部品A・・・高さ寸法10±0.5; 工程能力指数Cp=1
- 部品B・・・高さ寸法15±0.8; 工程能力指数Cp=1.33
この場合、部品Bの工程能力指数が異なるため、求めたい条件のCp=1に合わせるための公差値にかける係数を計算します。

この係数は、それぞれの比を取ることで求められます。
従って統計的手法での計算式は次のようになります。
この様に工程能力指数の異なるものを含む場合は、全体の条件に合わせて計算を行います。