リリース情報EnSight Version 9.0
EnSight Version 9.0のリリース情報を説明しています。
リリース概要
EnSight Version 9.0
本バージョンでは、使いやすさの向上とカスタマイズ機能が改良されました。
リリース日
2009年2月
主な新機能と改善点
マウスの左ボタンによるパーツの選択

ハイライト表示
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従来は、リストからパートを選択する必要がありましたが、画面上でパートをクリックするだけで選択できるようになりました。
選択されたパートをハイライトさせることもできます。
(OpenGL 2.0 以上のドライバをサポートしたグラフィックスが必要です。)
マウスの右ボタンによるメニュー表示

マウスメニュー例
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パートの上でマウスの右ボタンをクリックすると、そのパートに対して行える可視化機能を選択するメニューが現れます。
たとえば、ある物理量でのコンター表示や、等数値面表示、断面の生成、ベクトル表示といった処理がこのメニューからも行えます。
クリック&ゴー

パートクリック例
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等数値面や断面(クリップ)等のパートに関しては、パートをクリックして選択すると緑色のマーカーが表示されます。
これをマウスで左右にドラッグすることにより、等数値面のレベル値や断面の位置をインタラクティブに変更することができます。(変更中はレベル値や断面位置が数値表示されます。)
従来のように、各機能のメニューを選択する必要はありません。
文字や凡例の編集の改良
従来は、文字や凡例(レジェント)の位置や大きさ等を変更する場合には、モードを変更する必要がありましたが、このバージョンでは、モードを変更せずに、文字や凡例を直接クリックして、位置や大きさを変更することができるようになりました。
また、文字や凡例上でマウスの右ボタンをクリックすると、文字やレジェンドを編集するためのメニューが表示されます。
何も表示されていないところでは、新しく文字を入力することもできます。

文字・凡例
Pythonスクリプトによるカスタマイズの強化

独自GUI例
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Pythonスクリプトとのインターフェースが強化され、PythonスクリプトからEnSightのコマンドを制御しやすくなりました。
PyQtを使って、独自のGUIを作ることもできます。いつも行う一連の操作を、ボタン1つで実行させることも可能です。
以下は、CFD用途にカスタマイズした例です。(EnSight CFD)このメニューに切り替えて使うことも可能です。
ファイル入出力の強化
- Fluentの読み込みが強化されました。(高速化など)
- ABAQUS ODBファイルの読み込み機能が、ABAQUS 6.8に対応しました。(それ以前のバージョンにも対応しています。)
- 形状データをJTファイルに出力することが可能になりました。(別途、ライセンスの購入が必要です。)
スカイボックス機能
視点の変更に応じて背景を変えるためのスカイボックスを作成するためのツールです。
対象物を覆う6面体に、任意の画像をテキスチャー・マッピングします。
詳細(CEI社のページ)

スカイボックス(左端:外側より、右2つ:内側より)
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