円すいころ軸受けは一般的な転がり軸受けの一つです。特徴として、円すい状の内・外輪軌道面と、この間を転動するころによって、軸直角方向荷重と軸方向荷重の双方を支持する構造になっています。軸受けの内部は潤滑油で満たされますが、内輪ところ、及びころ同士の相対位置を保つ保持器が独自に移動回転するため、複雑な流れが発生します。
この事例では 汎用熱流体解析ソフトウェアAcuSolveのメッシュ移動機能により、機構内でのころの移動回転を考慮した潤滑油の流れを解析し、粘性抵抗による回転負荷や潤滑油の循環を検討しています。AcuSolveは有限要素法を採用しているため、このような複雑な機構でも比較的簡単に境界条件を設定することができます。
EnSightによる可視化により、機構内でころが移動回転する様子や、軸受内部の複雑な流れを確認することができます。
流体解析
株式会社JSOL様