CETOL 6σだけが搭載しているシステムモーメント法は、製品性能に対する寸法変化の影響度を「寸法寄与度」として算出できます。
システムモーメント法はモンテカルロ法と異なり、モデルの関係性を関数として定義します。解析の入力情報となる寸法値は関数の変数として扱われるため、解析結果に対して、寸法値や公差など入力情報を変更すると瞬時に結果が更新されます。モンテカルロ法のように、設計条件を変更する度に再度多くの時間をかけて解析を実施するなどの時間的ロスがありません。
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CETOL 6σ Creo Parametric版および SOLIDWORKS版ではアドイン環境を提供しています。
公差解析を行うための公差情報やアセンブリ順序の定義は、3次元CADデータに対して直接定義を行います。設計業務の中で作成された3次元CADデータを直接利用することで、CAD操作の延長上で設計者が自ら公差解析に取り組める環境が実現します。
さらに、CAD上で設定された3Dアノテーションの公差情報をCETOL 6σに直接取り込むことが出来ます。取り込まれた公差情報はCADモデル内の公差情報とリンクされるため、最新の設計情報と常に連携した公差設計を行うことが出来ます。
なお、上記のCAD以外で作成されたモデルに対しても、ParasolidやSTEPなど中間ファイルに変換して上記CADに形状を読み込むことが出来れば、CETOL 6σにて公差解析モデルを構築し、演算を実施することも可能です。
CETOL 6σ NX版、及びCATIA V5-6版では、CADのライセンスを必要としない、CETOL 6σの操作に特化したGUIを用意していますので、CETOL 6σのモデル作成から結果評価まで、よりスムーズに行うことが出来ます。
本環境では、NXとCATIAのファイルをそのままの形式で取り込むことが出来るため、中間ファイル作成の手間やデータ変換における情報の欠落等による修正は不要です。
各種設定は、分かり易いツールバーやGUI機能(Graphical User Interface)により簡単に操作できます。入力情報を直感的に定義できるだけでなく、部品間の関係や設定の過不足が視覚的に表示されることで、設定時の単純なミスを回避することが出来ます。