分散の加法性は、統計学上の基本ルールで、以下のように表されます。
各変数が独立していること。
計算に利用する変数が他の変数に影響しないこと
各変数の合計は線形表現の式で表される。
各変数の合計の分散の値は、各変数の分散の和に等しい。
この考えを公差解析の世界に置き換えると次のようになります。
各変数が独立していること。
各変数の合計は線形表現の式で表される。
各変数の合計の分散の値は、各変数の分散の和に等しい。
→
求める寸法の分散値は各寸法の分散値の和に等しい
となり、全体の分散や標準偏差は、各部品の分散の和で求めることができます。
ここで「工程能力指数」の説明の中の、「標準偏差と公差域の関係」に示した通り、全ての寸法の工程能力指数を統一させて計算することで、片側の公差域を標準偏差の 倍数として表すことが出来ます。
そして、分散や標準偏差の式に上記式を代入することで、分散の式を公差の式に置き換えて、統計ばらつきを算出する事が出来るようになります。
公差解析とは
公差解析のメリット
公差解析の基礎知識
1.公差とばらつき
2.分散と標準偏差
3.工程能力指数
4.公差解析手法
5.分散の加法性
6.工程能力指数が異なる場合
7.計算してみよう
8.計算してみよう (解答例)
@IT公差解析 基本中の基本シリーズ
間違いだらけの公差計算〜複数部品は要注意〜
公差寄与度を把握して、安くてウマい設計を
公差計算 Excel シートにシビレちゃいなYO!
公差解析の基本おさらいタイム始まるよ