CAE実験室-振動工学編担当
(2019年 から担当)
受講者へのコメント
振動工学(動解析)では,静解析で対象としていた剛性だけでなく,質量と減衰を考慮します。 特に質量による力(慣性力)は剛性,減衰とは異なり,絶対加速度に比例するという特性を持っています。 剛性による復元力,減衰による減衰力はそれぞれ相対変位,相対速度に比例しますが,この絶対と相対の差は大きく,その違いを理解することが音・振動の予測や低減にも必要になります。 また慣性力,減衰力はそれぞれ加速度,速度に比例するため,静解析にはなかった時間 = 振動の速さ(周波数・振動数)の考えが必要になります。 講義では質量の特性,周波数など振動工学の基礎と,共振のメカニズム,時間領域と周波数領域の考え方,実験と解析の比較とその乖離要因の分析(VerificationとValidation),振動を低減するための方法について説明したいと考えています。
2007年 | 株式会社くいんと入社 位相最適化,形状最適化の開発に従事 |
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2008年 | 東京都立大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 博士課程修了 |
2010年 | 中央大学理工学部 精密機械工学科 任期制助教 |
2012年 | 岐阜大学工学部 機械システム工学科(現 機械工学科) 助教 |
2018年 | 岐阜大学工学部 機械工学科 准教授 |