シミュレーションモデルの作成や解析結果評価について視野を広げることを目指し、本セミナーでは実際に実験を行い、測定値と解析値を比較しながら、誤差が生じる要因について考察を行います。
講師 |
瀧澤 英男 氏 日本工業大学 機械工学科 教授 只野 裕一 氏 佐賀大学大学院工学系研究科機械システム工学専攻 准教授 永井 学志 氏 岐阜大学工学部機械工学科 准教授 松井 和己 氏 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 准教授 渡邉 大 氏 芝浦工業大学システム理工学部 機械制御システム学科 准教授 |
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対象 |
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受講形態 | 実験、理論講義 |
受講料 |
40,000円(税別) ※お支払い方法は、セミナー受講料のお支払いについてをご確認ください。 |
時間 | 10:00〜17:00 |
会場 | オンライン |
受講要件 | こちらから |
定員 | 12名 |
※会場開催 もあります。詳細はこちら
参加ご希望の日程をクリックしてください。申し込みフォームが表示されます。
日程 | 開催地 | 時間 | 受付状況 |
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2021/04/23(金) | オンライン | 10:00〜17:00 | ![]() |
CAEソフトを有効活用するためには、シミュレーションの結果を評価・検証する事が重要ですが、シミュレーションの対象となる実験結果と「一致する・しない」だけを、CAEの評価基準としてしまう人も少なくないようです。もちろん、実験結果と一致する結果が得られることが望ましいことは間違いありませんが、それだけでは、シミュレーション結果が適切であるかどうかの判断はできません。
近年では、複雑な非線形現象をシミュレーションの対象とすることが一般的になっており、単に実験結果と一致するシミュレーション結果を得ることだけでも困難な状況になっています。
本講義では、実験結果とシミュレーション結果が「一致しない」ことを前提に、これらの差をどのようにとらえて、どのような議論を展開すればよいのかを実践します。
CAEの評価基準は様々ですが、米国機械学会(ASME)のV&V(Verification & Validation)の考え方にもとづいて、シミュレーションの「正しさ」と「妥当性」を明確に区別し、それぞれを確認するための手続きを解説します。
3〜4名程度のグループにわかれて、簡単な実験装置を使った「はりの曲げ実験」を行います。
これを比較対象と設定して、V&Vのプロセスを実際に行い、シミュレーションの「正しさ」と「妥当性」を検討するプロセスを体験していただきます。はりの支持条件などを変更しながら、それらの変更に追従できる「適切な数値シミュレーション」を作り上げることを通して、実験結果とCAEの違いを正しく説明できるようになっていただきたいと考えています。
開始時間 | 項目 |
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10:00 | はじめに 「Verification & Validation事始め」 |
11:00 | 休憩 |
11:10 | 実験1 〜はりの単純曲げ実験〜 「まずは簡単なところから、実験と解析の比較」 動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 2.実験1 〜はりの単純曲げ実験〜 「まずは簡単なところから、実験と解析の比較」 動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション |
13:30 | 感度解析とは |
14:00 | 休憩 |
14:10 | FEMのVerification 「FEM/CAEの正しさをどうやって確認するか? |
14:40 | 実験2-1 〜片側・両側完全固定の曲げ実験〜 「世の中、そんなに甘くない」 動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション |
15:00 | 休憩 |
15:10 | 実験2-1 〜片側・両側完全固定の曲げ実験〜 「世の中、そんなに甘くない」 動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション |
15:30 | 実験3 実験2-2 〜両側完全固定の曲げ実験〜 「世の中、そんなに甘くない」 動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション |
16:30 | Validation事例紹介・まとめ |
17:00 | 終了 |
※こちらの感想は対面式での「CAE実験室-構造力学編」の感想となります。
自動車関連/その他/6〜9年/2016年受講 会社からはCAEの知識は無くても問題ないと聞いていたが全くない状態では少し難しいと感じた。 |
自動車関連/解析/10年以上/2016年受講 頭ではわかっていたつもりの事を実験で確認出来、とても有意義なコースです。FEMを使う人、すべてにお勧めです。 |
自動車関連/解析/0〜2年/2016年受講 解析において境界条件がどれだけ大切なのか、実験をしてみて良くわかりました。 これからも設計をしていく上で、解析結果の実験結果両方を見て判断していかなければならないと感じました。 |
機械/解析/6〜9年/2014年受講 V&Vの内容についても非常に分かりやすい内容でした。今後社内でも展開、活用していきたいと思います。設計開発部門へも勧めたい内容でした。 |
自動車関連/解析/0〜2年/2014年受講 解析を始めて間もないのですが、解析結果が全て正しい訳ではないという事を実験を通して理解する事ができ、今後の考え方の参考になりました。 |
自動車関連/機械設計/10年以上/2014年受講 密度が濃いセミナーで大変満足でした。解析担当者とのやりとりで自分がイメージできていない問題点を多く認識しました。 |
精密機器/解析/0〜2年/2014年受講 少しの境界条件の違いで結果が大きく(小さく)変わるという認識を得た事が収穫であった。 |
精密機器/解析/0〜2年/2014年受講 実験とシミュレーションの量のバランスがとてもよかったです。完成度が高いと思います。 |
自動車関連/解析/0〜2年/2014年受講 実際に実験することで、実験というもののばらつき等も考えることができ、理論だけでは感じることができないので、大変ためになった。今まで無視してもよいと考えているものも、影響は当然あることは頭に入れておかないといけないと感じました。 |
航空機部品メーカー/設計/2年/2013年受講 今回の講座でメッシュ分割や拘束等に対して見る目が変わった。すごくためになる講座でした。 |
電気機器/解析/12年/2013年受講 軸力を体感し、数値としてみることができた。考える時間もありとても楽しく受講させていただきました。うまく社内へ浸透する方法を考えていきたいと思います。 |
半導体メーカー/開発/10年/2013年受講 実験(現実)とシミュレーションに対する考え方が非常にためになりました。メッシュに対する最近の傾向(考え方)も知ることができ、実際に業務に活かせそうです。ありがとうございました。 |
自動車部品メーカー/解析/3年/2012年受講 解析と実測の違いが今までだと漠然としかわからなかったのですが、このセミナーを受講したことで自信を持って説明できるようになった気がします。 ただもう少し時間が長いとうれしかったです。 |
自動車部品メーカー/解析/5年/2012年受講 現在社内でも問題となっている実験と解析の差を上手く説明していただけたと思う。 |
参加者のアンケートより(一部抜粋)
逆解析による実験と解析結の合わせ込み
FEM(有限要素法)分野講座
受講プランサンプル
CAEコラム:CAE ユニバーシティ トピックセミナー「FEM実験室」