〜超弾性材料の実測手法から関数定義まで〜解析精度向上のための材料定義テクニック
ゴム材料はその優れた物理特性のため、自動車部品などの工業製品から建築用の防振/免震システム、衣料品、スポーツ用品、医療機器など、多種多様な製品に利用されています。
これらゴム製品の設計や開発において実施するシミュレーションでは、超弾性材料モデルが一般的に用いられていますが、特殊な物性値を必要とするため、難易度が高く精度の上げにくい解析として認識されています。そのような状況でより解析精度を向上させるためには、ゴムの力学特性やゴムの材料試験の方法、材料試験結果からシミュレーションに必要なパラメータを同定する方法などを、充分理解する必要があります。
本セミナーでは、ゴム材料を対象に豊富な設計および解析経験を持つワイズロードの萩本様を講師にお招きし、解析精度という観点からゴム材料の物性値の注意点、材料パラメータの同定方法などポイントについてご説明いただきます。
「ゴム材料の解析で、精度が上がらなくて困っている」
「ゴム材料の解析をしたいが、何から手をつけていいかわからない」
「材料の測定方法やモデリング、パラメータ同定のやり方がわからない」
などの悩みをお持ちの方には、有益な情報が得られる内容となっております。
ゴムの解析に取り組まれている皆様のご参加を心よりお待ちしております。
日程・お申し込み
参加ご希望の日程をクリックしてください。申し込みフォームが表示されます。
開催地 | 日程 | 受付状況 |
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東京 | 2016/11/02(水) | ![]() |
大阪 | 2016/11/08(火) | ![]() |
名古屋 | 2016/11/09(水) | ![]() |
※参加お申し込みの受付は終了しました。
開催概要
東京会場 | 大阪会場 | 名古屋会場 | |
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日程 | 11月2日(水) 13:00〜16:30 |
11月8日(火) 13:00〜16:30 |
11月9日(水) 13:00〜16:30 |
開催場所 | アキバプラザ 6F セミナールーム1 [地図] |
新大阪ブリックビル 3F 会議室 A+B [地図] |
名古屋ルーセントタワー 16F 貸し会議室 F+G [地図] |
受講料 | 無料(事前登録制) | ||
定員 | 100名 | 50名 | 50名 |
主催 | サイバネットシステム株式会社 | ||
講師 | 有限会社ワイズロード 萩本 光広 様 |
- 上記の内容は若干変更される可能性があります。
- 同業他社の方はお断りさせていただくことがございます。予めご了承ください。
講師<萩本光広 様>略歴
- 1988年3月
- 明治大学 工学部工学研究科 修士課程修了。
- 1988年4月
- 株式会社フコク入社。
研修後、防振ゴム設計部に配属。サスペンションブッシュやエンジンマウントの設計に従事。
1991年より研究部発足に伴いFEM解析専任として合流。リーダーとして材料データベースの構築を含めて、大手家電メーカー、建機メーカー、住宅メーカーのプロジェクトに参加し、FEM解析システムの選定・立ち上げ・実用化に携わる。 - 2005年12月
- 山下ゴム株式会社入社。
解析チームのリーダーとして業務効率化と予測精度向上をシステム化する。
2010年からはゴムの熱老化、劣化後の耐久性予測などのプロジェクトに従事。 - 2016年4月
- CAE解援隊を主宰する有限会社ワイズロードに入社。
スケジュールと概要
13:00〜13:05 | 挨拶 |
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13:05〜13:30 |
超弾性材料の解析と予測精度 超弾性材料での解析、予測精度の現状を事例を交えて紹介します。特別なことをやらなくとも、材料定義は難しいものではないことを前提にお話しします。 |
13:30〜14:10 |
単軸試験で求められるヤング率でどこまで解析できるか ダンベルや短冊などのテストピースでのヤング率の測定において、テストピースから得られる応力-ひずみ曲線から求めたヤング率の実態や注意点を説明し、ヤング率ベースの定義でどこまでの予測精度を期待できるのかを事例を交えて説明します。併せて測定方法によっては真のヤング率を求められていない実態や、逆にヤング率を正しく扱えば効率的に解析が可能となり大きな失敗をしないことを説明します。 |
14:10〜14:40 |
解析での注意点 〜二軸試験での超弾性材の定義の前に〜 簡単な梁の固有値解析でも、実測と合わないと悩んでいませんか?1つ1つポイントを忠実に見直しながら解析を行えば確実に実測を表現できることを、要素の選択や解析条件設定(ゴムの特有の熱収縮問題)などの例を挙げて説明します。 |
14:40〜14:55 | 休憩 |
14:55〜15:25 |
二軸試験とひずみエネルギー関数の基礎 二軸試験からひずみエネルギー関数の定義方法を説明します。また二軸測定の原理から試験機の選択についても、関数を定義するうえで重要であることを説明します。 |
15:25〜16:15 |
ひずみエネルギー関数の定義の方法 二軸試験の必要性と二軸試験から得られたデータからMooney3次のエネルギー式を導く方法を、注意点を含めて説明します。Ogden式についても簡単に触れて、Mooneyと同等であることも説明します。また、エネルギー定義しているにも関わらず予測精度が上がらない測定と製品の関係についても説明します。 |
16:15〜16:30 | 質疑応答・アンケート記入 |