製品
Ansys medini analyze
主要な安全分析手法のすべてを1つにまとめた統合ツール
製品概要
Ansys medini analyzeは、主要な安全分析手法(HAZOP、FTA、FMEA、FMEDA)のすべてを1つにまとめた統合ツールです。適用される安全規格で義務付けられている安全関連活動の効率的かつ一貫した実施をサポートします。他のエンジニアリングツールに緊密に統合され、SysMLなどの標準言語を使用することにより、設計モデルに基づく安全分析を可能にします。
medini analyzeは、自動車、航空宇宙、産業機器などの業界で、セーフティクリティカルなE/EおよびSW制御システムの開発にたずさわるユーザーを対象としています。特に、業界固有の規格であるISO 26262、IEC 61508、およびARP4761に沿って作成されています。適用範囲は、早期概念段階から製品開発、さらに半導体レベルの詳細な解析にまでおよびます。
特長
- SAE J1739、VDA品質ハンドブック等にもとづく製品設計および関連プロセス用の品質分析
- ISO26262にもとづく安全分析および設計
- アーキテクチャ設計/機能設計と品質、信頼性および機能安全分析手法の統合 (Excel、Visioからの脱却 - 機能安全分析)
- エンドツーエンドの完全なトレーサビリティ
- 詳細な比較とマージ機能によるチーム作業支援
- カスタマイズ可能な作業成果物/文書生成
- エンジニアリング環境への統合
機能紹介
安全概念モデリング
- 項目説明のためのカスタマイズ可能な専用フォームエディタ
- 機能の依存関係と故障を示す機能アーキテクチャのグラフィカルなモデリング
- あらかじめ定義されたチェックリストを使用したHAZOP分析
モデルベースの安全分析
- 構造および挙動SysMLモデルに基づく故障モード影響分析、故障モード影響診断分析、および故障ツリー分析の統合
- 複数の設計抽象化レベルに渡って障害を捉えるための、SyMLに組み込まれた階層故障ネットモデリング
- ExcelおよびMSR-FMEAのインポート
- サードパーティ製FTAツールからのインポート
信頼性の予測と分析
- SN29500、IEC62380、FIDESガイド、およびMILL HDBK-217Fに準拠した故障率予測ハンドブック
- 過渡的故障率のサポート
- 幅広い故障率予測モデル
トレーサビリティと妥当性確認
- 要件およびSW/HWの実装への安全メカニズムのトレーサビリティ
- medini analyze内での任意タイプの情報要素間のタイプあり/タイプなしトレースの定義
- 任意の図でのトレース対象要素の可視化
- カスタマイズ可能な制約を使用したデータ完全性の豊富な検証
チームワーク
- 2次元および3次元差分解析によるプロジェクトの比較
- チーム協力のためのプロジェクトマージ機能
- タスクでのすべての決定、スケジュール、ユーザー割り当て、および電子メール通知のドキュメント化
- タスクおよび問題追跡システム(Bugzilla、Trac、RTC、Redmine、Jira、Microsoft® Outlookなど)との統合
エンジニアリング環境への統合
- システムモデリング、要件管理、タスク管理、および構成管理ツールへのシームレスな接続
- MS Excelを使用したBOMデータのインポートと更新
- 多様なドキュメントフォーマットへのエクスポート
- 統合可能な環境:Ansys SCADE Architect、IBM® Rational® DOORS、IBM® Rational® Rhapsody、Enterprise Architect、MATLAB®/Simulink®、Stateflow®、PTC Integrity、MS® Office、TortoiseSVN、IBM® Rational® ClearCase、IBM® Rational® Team Concertなど
カスタマイズとプロセスへの適応
- プロファイリングメカニズムによる、企業ニーズに応じたツールデータモデルおよびエディタのカスタマイズ
- 手間のかかるタスクやワークフローステップの自動化を可能にするスクリプトAPI
- 適応性のあるレポート作成およびエクスポート機能