製品
Ansys Granta MI Enterprise/MI Pro
製品概要
Granta MIは、信頼性の高い材料データベースと各エンジニアが培った材料知識・情報・経験を組み合わせて競争力のある材料知識データベースを構築できるツールです。材料開発の投資を無駄なく行うことで、開発期間を短縮できます。また、材料情報を視覚化して比較・分析を行い、重要なプロセスである材料選定を正確に行うことができます。Granta MI Enterpriseは、お客様のさまざまな業務に最適なモジュールを提供し、企業全体において最適で一貫性のある意思決定をサポートします。製品性能とコストをバランスよく最適化するだけでなく、環境規制リスクも考慮できます。Granta MI ProはGranta MI Enterpriseの限定的な機能を利用できるエントリー版です。素早く材料データマネジメントを始めることが可能です。
特長
- 部門および企業全体のにおいて活用するために材料知識を一貫性のあるデータベースで共有できます。
- 材料知識共有(材料データの消失を防ぎ、材料のトレーサビリティ・セキュリティ・精度を保証します)。
- 開発期間を短縮(余計な材料試験の実施を防ぎ、材料データの探索時間を削減できます)。
- 材料データの信頼性を高め、最適な材料選定を行い、効果的に再利用できます。
- グローバル環境負荷規制のリスクを低減できます。
- 最適な材料選定をサポートし、製品開発コスト低減を実現します。
機能紹介
Granta MIの機能
材料知識共有
社内の各担当者が個々で保存した実験データや材料データと、堅牢性と拡張性を備えた世界基準の材料データベースの双方を利用できます。
システム構築と運用
専門的なIT知識がなくても、優れた操作性と柔軟性を持ち合わせた「材料知識共有システム」を構築できます。
材料データへの迅速なアクセス
材料データの高速検索と視覚化ができます。また、ユーザーごとにユーザーインターフェイスをカスタマイズできます。
材料情報を最大限に活用
セキュアなブラウザ上で利用でき、対象材料の照会・比較とデータの入出力が可能です。
材料知識共通のための最良のツール
固有の材料データを統合し、迅速なシステム稼働可能なテンプレートを利用できます。
既存の材料DBを統合
ソフトウェア開発キットを利用し、材料知識を統合できます。
CAD,CAE,PLM連携
CAD、CAE、PLMとGranta MIの材料情報を直接連携できます。
機能一覧
機能 | Pro | Enterprise |
---|---|---|
CAD/CAE用材料データの単一データソースの作成 | Ansys WorkbenchまたはNX | ● |
独自の材料データの追加および管理 | ● | ● |
CAD,CAE,PLM連携 | (詳細は、下表CAD,CAE,PLM連携一覧を参照) | |
材料の種類(参照データベース) | 700種 | 4,000種以上 |
Ansys Granta Data製品のアドオン | 〇 | |
要件に合わせたシステム拡張および統合(例:ワークフロー管理、PLM統合、複数エクスポートツール) | 〇 | |
他領域への拡張(例:規制物質、Additive Manufacturing) | ● | |
データ操作、分析、クエリ、レポートツールセット | ● | |
スキーマ(データ構造) | 固定 | 拡張可能 |
データ配布のためのアクセス制御 | 基本設定のみ | 詳細設定可能 |
バージョン管理 | ● | |
旧システムからのデータ移行 | ● |
●標準装備
〇オプション追加可能
CAD, CAE, PLM連携一覧
設計, シミュレーション,PLM ソフトウェア | Granta MI Pro | Granta MI Enterprise | |
---|---|---|---|
Ansys | Workbench | 〇 | 〇 |
Electronics Desktop | 〇 | 〇 | |
Discovery | 〇 | 〇 | |
LS-DYNA (via supported pre-processor) | 〇 | 〇 | |
Minerva | 〇 | ||
optiSLang | 〇 | ||
Altair | HyperMesh | 〇 | 〇 |
BetaCAE | ANSA | 〇 | |
DS SIMULIA | Abaqus | 〇 | 〇 |
PTC | Creo | 〇 | 〇 |
Windchill | 〇 | ||
Siemens | NX & Simcenter 3D | 〇 | 〇 |
Teamcenter | 〇 | ||
File Exporter | CATIA V5, SolidWorks, and others | 〇 | 〇 |
Python STK | Developer tools | 〇 |
事例
BOEING社
Granta MIを用いて制限物質のプロジェクトを実施しました。
【リスクのある化学物質を使用した仕様に関するクエリ】
General Motors社
General Motors社ではPLM(Teamcenter)にGranta MIを組み込み、自社のゴールドソースでデータを作成しました。
※画像はイメージです。
Honeywell社
General Motors社ではPLM(Teamcenter)にGranta MIを組み込み、自社のゴールドソースでデータを作成しました。
複数の拠点で以下のようにGranta MIの実装をしました。
- テストデータから設計までのプロセスをサポート
- データの一貫性とトレーサビリティを確保
- データを厳格に管理しセキュリティの保証
※画像はイメージです。