CYBERNET

CAEユニバーシティ 特別公開フォーラム 2019

~AI時代におけるCAEとの付き合い方~

CAEユニバーシティ 特別公開フォーラム 2019 ~AI時代におけるCAEとの付き合い方~

毎年多数のお客様にご参加いただいている本イベントも、おかげさまで、6回目の開催を迎える運びとなりました。お客様および関係者皆様に感謝いたします。

本年は、例年通り、設計開発の現場で実施されているエンジニアリング教育についてスポットを当てるほか、昨今トピックスとして話題に上がることの多い「AI」とCAEの共存、さらにAI時代を迎える中で、CAEや設計の教育はどのように考えいけばよいのか?についても取り上げていく予定です。
基調講演には、オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 岡田浩様に「オムロンのCAE活用法と、AIと融合した今後のCAEについて」と題したご講演をいただきます。また、パネルディスカッションでも「AI×CAE×エンジニアリング教育~変わるもの・変わらないもの~」と題して、パネラーの皆様に議論を行っていただく予定です。

ユーザー様によるご講演、CAEユニバーシティ講師陣による講演など、本年も充実の内容でお届けします。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

当日の資料がPDFでダウンロードできます

こちらの【当日配布資料ダウンロード】ページからダウンロードください。

開催概要

会場 アキバプラザ 5F アキバホール
日時 2019/07/25(木)10:30~17:10(12:30 受付開始)
対象
  • ・企業のCAE/設計教育に携わっている方。
  • ・設計・研究・開発・実験担当、解析専任など自らCAEを扱う方
    もしくは業務上CAEに何らかの形で関わるエンジニア。
  • ・これからCAEおよびその教育に取り組む予定のある方。
  • ※同業他社の方、また弊社判断によりお断りする場合がございます。
受講料 無料(Webにて事前登録制)
主催 サイバネットシステム株式会社 CAEユニバーシティ事務局

お申し込み・視聴サイト


参加お申し込みの受付は終了しました。

プログラム

時間 講演内容
13:00~13:10 開会のご挨拶
サイバネットシステム株式会社
13:10~14:10
オムロンのCAE活用法と、AIと融合した今後のCAEについて
オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部 開発プロセス革新センタ フロントローディング部 技術専門職 技術士
岡田 浩 様
14:10~14:15 休憩
14:15~14:45
データ同化によるCAEの新たな展開
愛媛大学 大学院理工学研究科 教授
中畑 和之 様
14:45~15:00 休憩
15:00~15:30
開発テーマと連携した設計者のCAE解析スキルアップ活動
株式会社安川電機 技術開発本部 開発研究所 モータ・アクチュエータ技術部
村上 敦 様
15:30~16:00
デジタルツイン時代におけるCAE教育の可能性
岐阜大学 工学部 機械工学科 准教授
永井 学志 様
16:00~16:30
CAE教育からエンジニアリング教育になるまで
株式会社ホンダロック R&Dセンター 開発本部 開発管理部 開発推進BL
エンジニアリングデジタルイノベーションGr. 技術主任
多田 真和 様
16:30~16:40 休憩・レイアウト変更
16:40~17:10 質疑応答
16:40~17:10
AI×CAE×エンジニアリング教育~変わるもの・変わらないもの~
17:10~17:20 アンケート記入
17:30~19:00 懇親会

講演概要

岡田 浩 様

オムロンのCAE活用法と、AIと融合した今後のCAEについて

オムロン株式会社 グローバルものづくり革新本部
開発プロセス革新センタ フロントローディング部 技術専門職 技術士

岡田 浩 様
弊社では、「メカ・生産系CAE」、「伝熱・熱流体系CAE」「電磁場・電磁波ノイズ系CAE」の個々のCAE技術を高めながら、製品の機能と制約条件のトレードオフ、生産の影響を考慮した設計など、フロントローディング開発に向けたCAE活用法構築・人材育成を実践している。また将来に向け、ビッグデータ・AIとCAEを用いた本活動の技術向上を考えている。今回は、弊社の現在のCAE活用状況と今後の展開を報告する。
中畑 和之 様

データ同化によるCAEの新たな展開

愛媛大学 大学院理工学研究科 教授

中畑 和之 様
シミュレーションと実験をつなぐことが、ものづくりの高度化に寄与することは明白である。これを実現する様々な理論や計算技術体系がデータ同化である。データ同化はシミュレーションに計測データを取り入れる方法と広義には解釈でき、既に天気予報等で実用化されている。データ同化は、近年急速に発展しているデータ駆動科学やAIとも親和的である。ここでは、CAEの新しい展開につながるツールとしてデータ同化を取り上げ、私の専門である非破壊検査に、波動シミュレーションを援用してデータ同化を適用した事例を紹介する。
村上 敦 様

開発テーマと連携した設計者のCAE解析スキルアップ活動

株式会社安川電機
技術開発本部 開発研究所 モータ・アクチュエータ技術部

村上 敦 様
開発・設計の品質向上のため、設計でのCAE解析活用や設計者のCAE解析技術向上に取り組んでいる。モータの振動・音響解析技術を構築するモータ開発のテーマと連携して、設計者のCAE解析のスキルアップ活動を実施した。本活動によって設計者の振動・音響解析技術が向上し、設計者がモータ開発にCAE解析を活用することができたので、その取り組み内容を紹介する。
永井 学志 様

デジタルツイン時代におけるCAE教育の可能性

岐阜大学 工学部 機械工学科 准教授

永井 学志 様
CAE教育への応用という視点から、ワンボードマイコンの一種であるArduinoを核として、簡易な実験教材をいくつか作ったので、その可能性について述べる。たとえば、ひずみや荷重のセンシングは数百円で実現でき、目的によっては実用になる。また、3-Dプリンタの部品を流用すれば、0.5~16Hz程度を掃引できる加振機を作れるので、各自で加振実験しつつ多質点系などの振動を学べるようになる。
阿部 賢史 様

CAE教育からエンジニアリング教育になるまで

株式会社ホンダロックR&Dセンター 開発本部 開発管理部 開発推進BL
エンジニアリングデジタルイノベーションGr.技術主任

多田 真和 様
弊社は安心と安全に関わる4輪・2輪の製品設計・開発の効率化の一環で、多くの設計・開発技術者がCAE技術を活用している。CAE技術の推進者として、これまでにCAE技術が社内に普及、定着するまでに様々なCAE教育を展開してきており、単なるCAE教育ではなく、設計・開発技術者の設計課題解決力を養うエンジニアリング教育の位置付けとなっている。今日に至るまでの取り組みの一端を紹介する。