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CAEユニバーシティ 特別公開フォーラム 2014

~これが最新のCAE技術教育だ!~

CAEユニバーシティ 特別公開フォーラム 2014 ~これが最新のCAE技術教育だ!~

2007年の開設から7年目を迎える現在、CAEユニバーシティは20種類を超える定期講座開催の他、e-CAEユニバーシティやオンサイト講座、さらには職場のCAE環境の分析まで、総合的なCAE教育コンサルティングとして多岐に渡るサービスをご提供しています。
この度、下記のとおり特別公開フォーラムを開催し、日頃、CAEユニバーシティをご愛顧いただいている皆さま、また技術人材育成やCAEの有効活用を模索中の皆さまに、最新のCAE技術教育についてご紹介する場を設けさせていただく運びとなりました。事例発表といたしまして、これまでにCAEユニバーシティの教育プログラムをご導入いただいたお客様を3社お招きして、導入の経緯や成果についてご発表いただきます。
さらに、非常に人気の高い講座「FEM実験室」と今後リリース予定の新講座「流体実験室」についても概要をご紹介いたします。
本フォーラムが皆さまにとって有益な場となれば幸いです。この機会に是非、奮ってご参加ください。

開催概要

会場 アキバプラザ 5F アキバホール
日時 2014/8/22(金)10:00~17:20(9:30 受付開始)
対象
  • ・企業のCAE/設計教育に携わっている方。
  • ・設計・研究・開発・実験担当、解析専任など自らCAEを扱う方
    もしくは業務上CAEに何らかの形で関わるエンジニア。
  • ・これからCAEおよびその教育に取り組む予定のある方。
  • ※同業他社の方、また弊社判断によりお断りする場合がございます。
受講料 無料(Webにて事前登録制)
主催 サイバネットシステム株式会社 CAEユニバーシティ事務局

お申し込み・視聴サイト


参加お申し込みの受付は終了しました。

プログラム

時間 講演内容
10:00~10:10 開会のご挨拶
サイバネットシステム株式会社
10:15~11:05
FEM実験室 ~理論と実験と解析の融合によるCAE技術教育~
佐賀大学大学院 工学系研究科 機械システム工学専攻 准教授 
只野 裕一 様
11:10~11:40 e-CAEユニバーシティのコンテンツとその活用方法のご紹介
サイバネットシステム株式会社 ADS第二事業部 CAEユニバーシティ室 
川口 博史
11:40~12:50 昼食
12:50~13:30
四輪開発センターにおける若手技術者教育
株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター HR開発室 主任研究員 
河野 謙一 様
13:35~14:15
設計者によるCAE実践のための自立支援
株式会社リコー デジタルエンジニアリングセンター メカエンジニアリング推進室 ME2グループリーダー 
植木 平吾 様
14:20~15:00
開発業務に直結した技術者教育の取り組み
株式会社ホンダロック R&Dセンター 開発本部 製品開発部 研究BL
Engineering Digital Innovation Gr グループリーダー 
多田 真和 様
15:00~15:20 コーヒーブレイク
15:20~17:20
流体実験室 ~比較的簡単な実験による流体現象の体験と理解~
横浜国立大学大学院環境情報研究院 准教授 
白崎 実 様
17:45~19:00 懇親会

講演概要

FEM実験室
~理論と実験と解析の融合によるCAE技術教育~

佐賀大学大学院 工学系研究科 機械システム工学専攻 准教授

只野 裕一 様
2010年の開講後、オンサイトでの開催を含め開催回数は50回を越え、今やCAEユニバーシティの看板講座となった「FEM実験室」。なぜいま、この講座が人気なのでしょうか?CAEという道具を有効に活用するためには、解析結果の妥当性を主張するための客観的な視点、すなわちVerification and Validation(V&V)のプロセスに対する正しい理解が不可欠です。FEM実験室では、自らの手で実験をし、理論や解析結果と比較・考察することで、V&Vのプロセスを受講者自身の肌で実感して頂くことを目的としています。「理論と実験と解析の融合」という本講座ならではのCAE技術教育の意義と概要、そして実験をするからこそ見えてくるCAEの考え方を、今後の展開とともにご紹介いたします。

e-CAEユニバーシティのコンテンツとその活用方法のご紹介

サイバネットシステム株式会社 ADS第二事業部 CAEユニバーシティ室

川口 博史
CAEで何をしたいのか?そのために何を学ぶべきか。目的によって学ぶ内容、学び方、レベルは異なります。それらをすべてOJT、Off-JTでカバーするには限界があります。ここではe-learning活用のメリットとともに、e-CAEユニバーシティコンテンツを新コンテンツ・今後の展開を交えて目的別にご紹介いたします。

四輪開発センターにおける若手技術者教育

株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター HR開発室 主任研究員

河野 謙一 様
「百聞は一見に如かず」 CAEユニバーシティ講座をオンサイトで開催するに至った経緯は、このことわざの実践にある。HONDAではこの講座を若手技術者向けの技術研修の一部として複数年実施している。いわゆる「ゆとり教育」世代の若手技術者にとって、企業内の技術教育としては、大学の授業に近い内容と授業形態が求められている現状が見えてきた。HONDAの技術者教育におけるCAEユニバーシティの位置づけを、昨年度の社内技術教育の実態を例にとり紹介する。

設計者によるCAE実践のための自立支援

株式会社リコー デジタルエンジニアリングセンター
メカエンジニアリング推進室 ME2グループリーダー

植木 平吾 様
弊社では「作らずに創る」を目指し、設計者が自らがCAEを実践する環境を構築している。
これまでの教育プログラムでは、解析部門から講師を立てて、設計者向けに講義を行っていた。しかしながら設計者は解析部門と異なり、日頃からCAEソフトウェアを使用しているわけではない。そのため「教えても忘れる」ことが頻発していた。さらにAnsys Workbenchの使用感の変更により、特にベテラン設計者を中心にAnsys DesignSpaceの使用率が減少していた。そこで一連の操作を動画で理解でき、時間・場所にとらわれず学び直しが可能なeラーニングを教育プログラムに追加した。この経緯の詳細と、CAE環境構築におけるeラーニングの位置づけを紹介する。

開発業務に直結した技術者教育の取り組み

株式会社ホンダロック R&Dセンター 開発本部 製品開発部
研究BL Engineering Digital Innovation Gr グループリーダー

多田 真和 様
弊社は2輪・4輪車用の部品を開発・製造しており、開発品質の向上、ひいては開発の効率化を図るために製品開発の中でCAEが活用されています。今後の新製品開発には更なる社内でのCAE結果の高信頼性化が必要となります。しかしCAE結果と試験結果にはお互いに様々な要因によりその結果にバラつきを含んでおり、相関性評価が難しい場合があります。今回、CAE結果及び試験結果のバラつきの共通認識を図り、双方の結果の良し悪しを判断するための考え方をトレーニングするための教育プログラムを企画し、開発業務に直結するよう自社製品を題材とした体験型(ワークショップ)の教育を実施しました。その取り組みについて紹介します。

流体実験室
~比較的簡単な実験による流体現象の体験と理解~

横浜国立大学大学院環境情報研究院 准教授

白崎 実 様
「流体力学は難しい」という声はよく聞かれます。身近な現象でありながらも、数学的な難しさや「とっつきにくい」概念が表れることから、現象と理論的な内容とを結び付けた説明がなされる機会が少ないことがその理由の一つかもしれません。本実験室では、簡単な流体現象を題材として、特殊な実験機器を極力利用せずに流れの実験を行い、理論や予測される値との比較・考察を通して流体力学についての理解を深めることを目的としています。今回は、流体中を運動する物体あるいは流れの中に置かれた物体に働く力(抗力)に関する話題を中心として、実験室の概要について動画を交えながらご紹介します。