CYBERNET


用語集

GLOSSARY

赤外線カメラ

赤外線カメラとは

赤外線カメラとは、赤外波長領域の電磁波を検出し可視化するカメラのことです。主に近赤外領域(波長0.8μm〜1.5μm)を対象としています。動作原理は CCD等による可視光域の通常のカメラとほぼ同じです。一般的な受光素子であるシリコンフォトダイオード(Si-PD)は、可視光領域(約0.4μmから0.8μm)だけでなく、近赤外波長領域に含まれる波長1.1μmまでの感度を持っています。照明用の光源としてこの波長帯(約0.8μmから1μm強)で発光するLEDなどを使用すれば、夜間用監視カメラとして使用できます。逆に不要な可視光をカットするフィルタを入れることもあります。色の判別はできないため、モノクロ画像になります。
各素子の波長範囲を上図に、受光量を下図に示します。フィルタの効果により、左側の可視光は受光せず、右側の光のみ受光します。

赤外線カメラ01

光フィルタ、受光素子の波長域

赤外線カメラ02

近赤外カメラ受光波長特性

また、受光素子として他に近赤外領域内の1μm以上1.5μmの波長領域で感度を持つリン化インジウムガリウムヒ素(InGaAsP)などを使ったものがあります。 遠赤外領域を検出して撮影された温度分布画像がサーモグラフィです。

光学用語集 一覧