シミュレーターを正しく利用するために、有限要素法で得られる近似解の特性を理解することを目的としています。
| 講師 |
寺田 賢二郎 氏
東北大学 大学院 工学研究科 土木工学専攻 准教授 |
|---|---|
| 期間 | 1日 |
| 定員 | 6名 |
| 受講料 | 52,500円(税込) |
| 講義方式 | シミュレータによる実習 ※実験はありません |
| 時間 | 10:00〜17:00 |
| 日程 | 日程表 |
| 会場・施設 | サイバネット本社 オフィス18階(富士ソフトビル秋葉原) |
| 対象 | FEM原理講座受講者、FEM分野のシミュレーション値と現実値の違いとその理屈について理解を深めたい方 |
「FEM原理実習講座」では、実際に有限要素法(FEM)のソフトウェアを用いた構造解析の実習を通して、対象とする現象の支配方程式や得ようとしている近似解の意味、およびソフトウェアの中身および特性を学ぶことで、FEMにより妥当な数値シミュレーション結果を得るための、そしてその結果を正しく判断するための基礎知識を身につけることを目的とします。
本講座の実習により、実際に自分で求めたFEMの近似解(以下、単にFEM解)に対して理論的な解釈を与え、専門講座である「FEM原理講座」における理論学習を補完することができます。
CAEにおける数値シミュレーターであるFEMは、物理現象を数理的に表現した偏微分方程式の近似解法です。用いる要素の形状や補間次数、メッシュ分割パターンにより得られ解は変化しますし、材料特性や特異性の有無が近似解に大きく影響することもあります。したがって、対象としている現象と偏微分方程式(および初期条件と境界条件)との対応だけでなく、用いられている近似解法の特性に関する知識を持つことは、計算結果が妥当か否か、どの程度の精度が保証できるか、といった判断を行う際に大いに役立ちます。
本実習では、FEM解がどのような場合にどのような誤差を含みうるのかという点に注目し、代表的な実習例題に取り組みながら、その理論的背景と意味づけを材料力学の基本事項と有限要素法の基礎理論に照らして解説します。
はじめに、簡単な構造物に対して要素選択やメッシュ分割を様々に変化させた有限要素解析を実施し、「有限要素やメッシュを変えると数値解が異なる」現象を体験します。
具体的には、一軸引張や純粋曲げ、せん断曲げなどの単純な構造物を対象として、「A. 形状や補間次数(要素節点数)、改良方法(非適合モード、積分点数、u-p定式化等)の異なる有限要素を用いて解析を行う」および「B. 同一構造物に対して同一要素で異なるメッシュパターンのモデルを用いて解析する」といったケーススタディを行い、各ケースで得られたFEM解と理論解(あるいは参照解)、あるいはFEM解同士を比較し、解析結果が要素種別やメッシュパターンに依存することを認識します。そして、このような依存性、すなわち要素やメッシュによりFEM解が異なることの理論的背景を、材料力学の知見(変形状態)に照らして説明するとともに、適切な要素選択やメッシュ分割の指針を示します。
次に、FEM解を材料強度評価に利用することを想定して、穴あき平板の応力集中の問題のFEM実習を行い、その解析結果を利用して応力状態とメッシュ分割の対応について解説します。特に、FEMソフトの解析結果として様々な種類の応力指標が出力されるので、それらの定義と物理的な意味、ならびに評価目的に応じた適切な応力指標の選択、結果の解釈方法等について解説します。
最後に、本実習の総括として、有限要素解の信頼性評価について復習し、学習した内容を実際の解析業務に応用していく際の留意点等をまとめます。
| 光学メーカー/研究・開発/約2年/08年夏期 基礎数学→FEM原理、応用→FEM実習 と一通り受講したが、時間が限られているので各講座で講義内容が重複しないよう一つの流れとなるように進められるとさらによくなると思う。 |
| ソフト会社/解析/10年I期 解析誤差について理解が深まりました。全体を通してもわかりやすい内容だったと思います(材料力学、FEM原理講座受講)。 |
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