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製品情報

Optimus 2023.1

リリース概要

Optimusの操作をPythonスクリプトに記録する機能により、設計効率化と専用最適化アプリケーション開発の利便性が向上しました。また、組み合わせ最適化問題や混合整数最適化問題を高速に解くことが期待できる新しい最適化アルゴリズムLighthouseが搭載されました。さらに、ダイレクトインタフェースには、Altair社のRadiossとOptiStructが新たに加わり、既存のインタフェースの機能拡張も行われました。

リリース日

2023年7月

主な新機能と特徴

Python Recording Script : Optimus GUIの操作を記録する新機能により、さらなる設計効率化の実現と専用最適化アプリケーション開発を支援!

Optimus GUIの操作をPythonスクリプトに記録する機能が搭載されました。この機能により、Optimusの自動化の設定や最適化の実行などの操作内容を自由に制御・自動化することができます。これにより、さらなる工数の削減や設定ミス低減の効果が得られます。

また、従来よりOptimusには外部からコントロールするためのAPIが整備されていますが、本機能により記録したPythonスクリプトを用いて、Optimusをコントロールする専用最適化アプリケーションの開発も可能です。このアプリケーションを構築することにより、Optimusや最適化に詳しくないユーザーも気軽に最適化を利用することができ、CAD/CAEの自動化や最適化の取り組みの社内への普及を加速させることができます。

※操作の記録には不要ですが、記録したPythonスクリプトの実行にはPython development toolkitモジュールが必要です。

図1 専用最適化アプリケーションのイメージ

幅広い最適化問題に対応した大域的最適化アルゴリズムLighthouseを搭載!

組み合わせ最適化問題や混合整数最適化問題を高速に解くことが期待できる新しい大域的最適化アルゴリズムLighthouseが搭載されました。

組み合わせ最適化は、順序や組み合わせのように多くの選択肢の中から最適解を探索する問題で、総当たりの検討では組み合わせ数が膨大になってしまいます。混合整数最適化は、設計変数がヒートシンクのフィン数などの整数または部品番号や地名などの名義変数を扱う問題であり、どちらも最適化問題として難易度が高いと考えられています。

Lighthouseは、これらの問題に対して従来のアルゴリズムより早く、より良い最適解を求めることが期待されます。また、設計変数が連続値でも他のアルゴリズムと同様に良好な最適解を得られることが確認されているため、幅広い最適化問題に適用可能です。

※Lighthouseは現在追加ライセンス不要でご利用いただけますが、ご利用には別途ライセンスの発行が必要となりますのでご希望の方はお問い合わせください。

図2 Lighthouseの設定画面

ポスト処理機能の改良

実験番号の表示

実験番号を以下の3つのポスト処理プロットで変数として使えるようになりました。これにより、繰り返し計算の実行順への並べ替えが可能になり、最適化計算で収束しているかの判定が容易になりました

  • バブルプロット
  • 平行座標プロット
  • 散布図(2D/3D)

図3 2D散布図で横軸に実験番号を表示

サマリーのハイライト表示

従来の最適化に加えて、実験計画法の結果のサマリーでも、制約条件を満たしていない計算点がハイライト表示さるようになりました。これにより、視覚的に制約条件を満足している計算点を判定できるようになりました。

図4 実験計画法の制約条件を満たしていない点をハイライト表示

ダイレクトインタフェースの追加

Altair Radioss

非線形構造解析ツールであるAltair Radiossのインタフェースが搭載され、解析の自動化プロセスである解析シーケンスを容易に作成することが可能となりました。

Altair Radiossダイレクトインタフェースでは、.radファイルに入力パラメータを代入し、.h3dファイルから出力パラメータを抽出することが可能となります。

図5 Altair Radiossの解析シーケンス

Altair OptiStruct

汎用FEM構造解析ツールであるAltair OptiStructのインタフェースが搭載され、解析の自動化プロセスである解析シーケンスを容易に作成することが可能となりました。

Altair OptiStructダイレクトインタフェースでは、.femファイルに入力パラメータを代入し、.h3dファイルから出力パラメータを抽出することが可能となります。

図6 Altair OptiStructの解析シーケンス

新規搭載

  • Altair Radioss
  • Altair OptiStruct

機能改良

  • Grasshopper
  • JMAG

※ダイレクトインタフェースの種類により、必要なライセンスが異なります。

その他の対応アプリケーションについては、対応アプリケーションをご覧ください。

より詳細な新機能や改良点については、ユーザー専用コーナーをご覧ください。

過去のリリース情報

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