製品情報
Optimus 2021.1SP1
リリース概要
本バージョンアップでは、ワンクリック最適化「NAVIRUN」、進化したMulti-Fidelity(マルチフィデリティ)モデル、CAD/CAEソフトウェアインタフェースの新しい設定ウィザード、簡単な操作でワークフローの再利用や共有を可能にするサブグラフ機能が追加されました。
リリース日
2021年8月
主な新機能と特徴
One-click Optimizer NAVIRUN(Noesis Advanced adⅥser)
計算回数を指定するだけで、最適解を得るための効率的なアプローチを自動的に選択、実行する新機能「NAVIRUN」が搭載されました。
最適化だけ実行しても精度の高い最適解は得られません。ユーザーは精度の高い最適化を得るために、実験計画法によるサンプリングや応答曲面モデル※2の作成、そして最適化アルゴリズムの実行などを検討する必要がありました。
「NAVIRUN」は最適化問題の特徴を学習し、ユーザーが指定した計算回数の配分を調整、さらにその特徴にあった最適化アルゴリズムを選択します。最適化の知識がなくても容易に高精度な最適解を得ることが可能となり、設計効率や設計品質の向上を実現します。
Multi-Fidelityモデルの進化
少ないシミュレーションリソースで精度の高い応答曲面モデルを作成できる機能「Multi-Fidelityモデル」の進化版「適応型Multi-Fidelityモデル」が新たに導入されました。これまでのMulti-Fidelityモデルでは、応答曲面モデルの作成手法はKrigingだけでしたが、適応型Multi-Fidelityモデルはデータの信頼度やデータ数から最適な応答曲面手法を自動選択するようになり、様々なタイプのデータに対応できるようになりました。例えば誤差の多いデータに対して、Krigingではすべてのデータ点を再現しようとしますが、適応型Multi-Fidelityモデルでは誤差の影響を最小限にとどめた応答曲面モデルを得る手法が選択されます。また、これまで難しかった大規模データを取り扱うことができるようになり、数時間を要していた応答曲面モデルの作成時間を数分間に短縮することが可能です。
CAD/CAEソフトウェアインタフェースの新しい設定ウィザード
Optimusは豊富なCADやCAEソフトウェアとのインタフェースを提供しており、複雑なエンジニアリングプロセスを自動実行するための設定を直感的に行うことができます。最新バージョンには、数クリックで、コンピューターにインストールされている全てのCAD/CAEソフトウェアへのインタフェースを設定できる設定ウィザードアイコンがGUI上に導入されました。いつでも追加設定ができるので、CADやCAEを新しくインストールしたり、バージョンアップしたりする際の対応が容易になります。
「サブグラフ」機能によるワークフローの再利用と共有で、初心者でも簡単に自動化が可能に
CAD/CAEの自動実行を定義するワークフローの一部をパッケージ化できる「サブグラフ」機能が導入されました。この機能により、ユーザーは構築したワークフローから必要な部分を取り出してパッケージ化し、自分たちのオリジナル「サブグラフ」ライブラリとしてチームメンバーと共有できます。マウスの選択操作だけで複雑なワークフローを再利用できるため、Optimus初心者でも簡単に自動化が可能となり、操作習得の時間を削減します。
2021.1SP1 では、以下のダイレクトインタフェースの追加・改良を行うことで各ツール間の操作性が向上しました。
新規搭載
- Masta
- MathcadPrime
- MapleSim
- JSON
機能改良
- Abaqus
- Ansys Workbench
- CATIA
- CETOL
- Cradle(scFLOW, SCRYU/Tetra, STREAM)
- ROMAX
- STAR-CCM+
※ダイレクトインタフェースの種類により、必要なライセンスが異なります。
その他の対応アプリケーションについては、対応アプリケーションをご覧ください。
より詳細な新機能や改良点については、ユーザー専用コーナーをご覧ください。