高速化、省エネ化する電子機器を開発・設計する上で、アナログ回路的な知見が求められるようになってきています。特にノイズの問題は、回路設計段階からシミュレーション等のツールを活用して対策を作り込んでおくことが有効、とされますが、モデルを正しく立てられることが前提であり、回路のみならず電磁気等の物理現象の理解も必要とされてくるため、なじみの薄い方には敷居が高いのです。
そこで、私の講座では、なるべく数式や理論の解説を少なくして、実践的にノイズを捉えるようにしています。計算はシミュレータがやってくれますが、その計算機に指示を与える人間の側が、ノイズとは何か、を理解している必要があるからです。
さらに、シミュレーションや理論だけではカバーしきれない「切った貼った」のノイズ対策からも、問題の本質を見抜いて自分の力にして行けるような内容にしています。