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CAEユニバーシティ 特別公開フォーラム 2025

温故知新 : 過去を学び、未来を創るエンジニアリング教育

CAEユニバーシティ 特別公開フォーラム 2025 温故知新:過去を学び、未来を創るエンジニアリング教育

近年の技術発展は目覚ましく、CAEの分野でも自動化や生成AIとの組み合わせによる技術革新が進んでいます。

これにより、より効果的で精度の高い解析技術が導入され、ものづくりの現場も人財育成も大きく発展しています。しかし、最新の技術を導入する中でも、原点である古い知見を忘れることはできません。
実際の現場では、新しいアイデアを生み出したり、最新の技術を使うにあたり先人の知恵や見識から学ぶことも重要です。

今回は、日々最新の技術を追求するCAEだからこそ、「温故知新」のテーマのもと、みなさまに広く情報交換いただければと考えています。

開催概要

会場 アキバプラザ 5F アキバホール
https://www.fsi.co.jp/akibaplaza/map.html
東京都千代田区神田練塀町3
日時 2025/8/1(金) 東京 13:00~17:25(12:30受付開始) / 17:35~19:15 懇親会
対象
  • ・企業のCAE/設計教育に携わっている方
  • ・設計・研究・開発・実験担当、解析専任など自らCAEを扱う方
    もしくは業務上CAEに何らかの形で関わるエンジニアの方
  • ・これからCAEおよびその教育に取り組む予定のある方
  • ※同業他社の方、また弊社判断によりお断りする場合がございます。
定員 200名
受講料 無料(Webにて事前登録制)
主催 サイバネットシステム株式会社 CAEユニバーシティ事務局

お申し込み

プログラム

時間 講演内容
13:00~13:10 ご挨拶
サイバネットシステム株式会社
取締役 松本真周
13:10~13:40
SUBARUにおける設計者向けCAE教育の導入と今後の展望
株式会社SUBARU
技術本部 技術開発部
本宮 有也 様
13:40~13:50 休憩
13:50~14:20
技術者教育における温故知新 ~コロナ禍を経て考えたこと~
佐賀大学
理工学部 機械工学部門
教授 只野 裕一 様
14:20~14:50
教育部門と開発部門が考える開発・設計品質向上のためのCAE教育活動
株式会社安川電機
技術開発本部 技術管理部
小宮 剛彦 様
技術開発本部 基礎技術開発統括部 ドライブ技術開発部 基盤実装技術課
課長補佐 村上 敦 様
14:50~15:00 休憩
15:00~15:30
CAE教員のはじめてのモノづくり ~産業ロボ用ドリル手先の開発~
岐阜大学
工学部機械工学科
准教授 永井 学志 様
15:30~16:00
シミュレーション教育で全社の技術力を底上げ!
株式会社SCREENホールディングス
技術開発戦略本部 第三技術開発室 開発一課
主任 福田 啓太朗 様
16:00~16:20
未来のものづくりを支える“人づくり”と現場課題の可視化
〜人を育て、仕組みで支える。始まりは“現場を知る”ことから〜

サイバネットシステム株式会社
デジタルエンジニアリング事業本部 エンジニアリング統括部
イノベーション推進部 プロセス改革推進課
課長 三宅 智夫
16:20~16:30 休憩
16:30~17:25

<パネリスト>
株式会社SUBARU 本宮 有也 様
佐賀大学 只野 裕一 様
株式会社安川電機 村上 敦 様
岐阜大学 永井 学志 様
株式会社SCREENホールディングス 福田 啓太朗 様

<ファシリテータ>
サイバネットシステム株式会社
シニアスペシャリスト
栗崎 彰
17:25~17:35 アンケート記入
17:35~19:15 懇親会

講演概要

本宮 有也 様

SUBARUにおける設計者向けCAE教育の導入と今後の展望

株式会社SUBARU
技術本部 技術開発部

本宮 有也 様
モノづくり革新のための方策として設計者のCAE活用が重要なキーとなる。
従来は設計者向けのCAEツールの導入やサポートを行い、特定のユーザーを中心に活用してきたが、誰もが当たり前にCAEを実施できる状況の実現に向けて、基礎からの教育が必要と考えた。
今回の発表では、導入にあたり行ったグランドデザインの作成による計画、初期導入での手応えや参加者の反応、今後の展望について紹介する。
※こちらの講演資料の配布はございません。ご了承ください。
只野 裕一 様

技術者教育における温故知新
~コロナ禍を経て考えたこと~

佐賀大学
理工学部 機械工学部門
教授

只野 裕一 様
2020年初頭から始まったコロナ禍は、教育の現場にも大きな影響を及ぼした。講師と受講者が面と向かって教育を行う従来の形態は当たり前でなくなり、オンラインツールなどを活用した新しい教育のかたちが模索されながら、今日に至っている。本講演では、講演者のコロナ禍での経験もふまえ、技術者教育におけるオンライン教育の有効性と対面教育の意義について再考する。
村上 敦 様

教育部門と開発部門が考える開発・設計品質向上のためのCAE教育活動

株式会社安川電機
技術開発本部 基礎技術開発統括部
ドライブ技術開発部 基盤実装技術課
課長補佐

村上 敦 様

株式会社安川電機
技術開発本部 技術管理部

小宮 剛彦 様
開発・設計の品質向上のために、これまでに設計者がCAE解析を活用するための操作教育や要素技術の社内研修を実施してきた。CAE教育は正解がないため、試行錯誤で悩みながら教育活動に取り組んできた。
教育活動を通して、予算の確保や教育の効果測定など課題が多数あることも感じている。
そこで、CAE教育に関する課題や悩みごとに対して、教育部門と開発部門の2名がそれぞれの立場から対談形式で、これまでの教育活動の内容や考えを紹介する。
※こちらの講演資料の配布はございません。ご了承ください。
永井 学志 様

CAE教員のはじめてのモノづくり
~産業ロボ用ドリル手先の開発~

岐阜大学
工学部機械工学科
准教授

永井 学志 様
CAEが専門と自認していた教員が組織上、逃げられぬ共同研究に出くわした。産業ロボに搭載するドリル手先の開発である。組織内での私の下馬評は「CAE」や「材力」でなく、「構造設計」。天邪鬼ゆえ、ロボ嫌いを公言していたが、嫌よ嫌よも、なんとやら…。えぇ~い、仕事のCAE・材力と、趣味のDIYをゴッチャにしてまえ!と。これらの総合の過程自体が気付きの連続で、温故知新そのものであった。一連のドタバタ劇をお話しする。
福田 啓太朗 様

シミュレーション教育で全社の技術力を底上げ!

株式会社SCREENホールディングス
技術開発戦略本部 第三技術開発室 開発一課
主任

福田 啓太朗 様
当社グループでは、半導体製造装置をはじめとした様々な産業用製造装置を開発している。装置設計におけるフロントローディングを進めるため、グループ全体での更なるシミュレーション活用を目指し、体系的な教育プログラムや計算環境を構築した。今回は、その取り組み内容や当社のシミュレーション活用に関して紹介する。
※こちらの講演資料の配布はございません。ご了承ください。
三宅 智夫

未来のものづくりを支える“人づくり”と現場課題の可視化
〜人を育て、仕組みで支える。始まりは“現場を知る”ことから〜

サイバネットシステム株式会社
デジタルエンジニアリング事業本部 エンジニアリング統括部
イノベーション推進部 プロセス改革推進課
課長

三宅 智夫
AI・自動化など技術革新が進む現在、CAEを活用できる人材の育成は急務である。教育は即効性のある手段ではなく、中長期的な投資であり、“人づくりの仕組み”全体を戦略的に設計する視点が求められる。とりわけ、現場の真の課題が見えていないことが大きな障壁となっている。当社では、CAE活用診断を通じて、業務改革と人材育成の両面からCAE活用を支援している。今回は、そのスキームと取り組みについて紹介する。
栗崎 彰

サイバネットシステム株式会社
シニアスペシャリスト

栗崎 彰
CAE教育を中心とした技術者育成について多角的に議論する。今年は、「温故知新:過去を学び、未来を創るエンジニアリング教育」のテーマのもと、申し込み時に回答いただく事前アンケートの結果をもとに現場で直面している課題や関心の高いトピックを中心にディスカッションする。登壇者の方々には、それぞれの立場から、これまでの教育や現場経験から得られた知見を交えてお話いただく。