
神戸シミュレーションステップアップセミナー
CAE実験室&実践編
構造解析2日間、流体解析半日からご選択いただけます。
こんな方におすすめ
- 簡易CAEソフトをご利用の方
- CAEソフトを利用されているが解析が主業務ではない方
- 3次元CADソフトご利用の方で解析まで行う方
- CAEユーザーでCAEソフトをブラックボックス化したくない方
- 測定値とシミュレーション値の違いを知りたい方
講座の内容
CAEソフトを有効活用するためには、シミュレーションの結果を評価・検証する事が重要ですが、シミュレーションの対象となる実験結果と「一致する・しない」だけを、CAEの評価基準としてしまう人も少なくないようです。もちろん、実験結果と一致する結果が得られることが望ましいことは間違いありませんが、それだけでは、シミュレーション結果が適切であるかどうかの判断はできません。
近年では、複雑な非線形現象をシミュレーションの対象とすることが一般的になっており、単に実験結果と一致するシミュレーション結果を得ることだけでも困難な状況になっています。
本セミナーは、実験結果とシミュレーション結果が「一致しない」ことを前提に、これらの差をどのようにとらえて、どのような議論を展開すればよいのかを実践します。
CAEの評価基準は様々ですが、米国機械学会(ASME)のV&V(Verification & Validation)の考え方にもとづいて、シミュレーションの「正しさ」と「妥当性」を明確に区別し、それぞれを確認するための手続きを解説します。
CAE実験室-流体力学実践編では、「シミュレーションとは何かを理解した後に、シミュレーションを実務にどう使うか」をCAEソフトを実際に操作しながら学ぶ実践的な内容となっています。
CAE実験室-構造力学編では、3〜4名程度のグループにわかれて、簡単な実験装置を使った「はりの曲げ実験」を行います。その実験を通して理論値と実験値の違いについて解説します。
CAE実験室-構造力学実践編では、流体力学実践編と同様に、構造解析においてシミュレーションを実務にどう使うかをCAEソフトを実際に操作しながら学ぶ実践的な内容となっています。
-
事前学習として望ましい知識
- CAEに興味があること、簡易CAEソフトの使用経験
日程・お申し込み
キャンセルポリシーについてはこちら受講形態 | 実験、理論講義 |
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受講料 | 無償 |
主催 | 公益財団法人 計算科学振興財団 |
時間 | 2023/9/6(水)CAE実験室-流体力学実践編 13時~17時(受付開始:開始10分前) 2023/9/7(木)CAE実験室-構造力学編 10時~17時(受付開始:開始10分前) 2023/9/8(金)CAE実験室-構造力学実践編10時~17時(受付開始:開始10分前) |
会場 | 公益財団法人 計算科学振興財団 〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目1番28号 計算科学センタービル2階 セミナー室 最寄り駅「計算科学センター」駅(ポートライナー)より徒歩約3分 交通アクセス | 公益財団法人 計算科学振興財団 (j-focus.or.jp) |
定員 | 先着10名 |
持ち物 | 実習環境はこちらで準備いたします。 当日はお申し込み時に届く受講票メールをご提示ください。 |
注意事項 | ・会場周辺にはコンビニがございません。昼食は会場ビル1階のレストランをご利用になるか、事前にご準備の上お持ち込みください。 お持ち込みの場合は講座会場にてお願いいたします。 (レストランへのお持ち込みはご遠慮ください) |
個人情報の取り扱い | ご提示頂きました個人情報のお取り扱いにつきましては、下記、個人情報保護ポリシーのページでご確認ください。 主催者)公益財団法人計算科学振興財団の個人情報保護ポリシー https://www.j-focus.or.jp//privacy.html 実施事業者)サイバネットシステム株式会社の個人情報保護ポリシー https://www.cybernet.jp/company/policy/security/individual_info/ |
1日目
CAE実験室-流体力学実践編
プログラム | |
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・流体解析の作業フロー、実施時のポイント ・解析結果のバリデーション(実測と解析の比較)の重要性について ・Ansys Fluentによる流体解析 ・理想的実験状況を模擬した解析 ・メッシュサイズ、境界層メッシュの影響 ・質疑応答 |
2日目
CAE実験室-構造力学編
開始時間 | 項目 |
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10:00 | 1. はじめに 「Verification & Validation事始め」 |
10:55 | 休憩 |
11:00 | 2. 実験1 〜はりの単純曲げ実験〜 「まずは簡単なところから、実験と解析の比較」 |
12:00 | 昼食休憩 |
13:00 | 3.FEMのVerification 「FEM/CAEの正しさをどうやって確認するか?」 |
13:55 | 休憩 |
14:00 | 4.実験2 〜片側・両側完全固定の曲げ実験〜 「世の中、そんなに甘くない」 |
15:00 | 休憩 |
15:10 | 5.実験3 〜支持条件を緩めた曲げ実験〜 「さらなるValidationプロセスへ」 |
16:10 | 休憩 |
16:20 | 6. Validation事例紹介・まとめ |
17:00 | 講義終了 |
3日目
CAE実験室-構造力学実践編
開始時間 | 項目 |
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プログラム | |
●Ansys WorkBenchを使ったシミュレーション - 基本操作の確認(4点曲げのSim.) ●Mesh Verificationの演習 - メッシュサイズを変更して,結果が収束することを見せる ●パラメータ・スタディの演習 - 「バラツキ」を考慮したシミュレーション - 寸法などのパラメータを変更してSim.の結果に幅を持たせる ●非線形解析の演習 - 境界条件の変更が結果に与える影響(両側完全固定のSim.) - 線形→非線形ではなく,「線形解析の適用範囲」を決定するためのSim. ●概念設計のためのシミュレーション演習 - 設計の方向性を検討するためのSim. - アセンブリや詳細形状に対して「何を,どこまでモデル化するか?」 |