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CAE実験室-構造力学編

シミュレーションモデルの作成や解析結果評価について視野を広げることを目指し、本セミナーでは実際に実験を行い、測定値と解析値を比較しながら、誤差が生じる要因について考察を行います。

こんな方におすすめ

  • 簡易CAEソフトをご利用の方
  • CAEソフトを利用されているが解析が主業務ではない方
  • 3次元CADソフトご利用の方で解析まで行う方
  • CAEユーザーでCAEソフトをブラックボックス化したくない方
  • 測定値とシミュレーション値の違いを知りたい方

講座の内容

CAEソフトを有効活用するためには、シミュレーションの結果を評価・検証する事が重要ですが、シミュレーションの対象となる実験結果と「一致する・しない」だけを、CAEの評価基準としてしまう人も少なくないようです。もちろん、実験結果と一致する結果が得られることが望ましいことは間違いありませんが、それだけでは、シミュレーション結果が適切であるかどうかの判断はできません。
近年では、複雑な非線形現象をシミュレーションの対象とすることが一般的になっており、単に実験結果と一致するシミュレーション結果を得ることだけでも困難な状況になっています。

本講義では、実験結果とシミュレーション結果が「一致しない」ことを前提に、これらの差をどのようにとらえて、どのような議論を展開すればよいのかを実践します。
CAEの評価基準は様々ですが、米国機械学会(ASME)のV&V(Verification & Validation)の考え方にもとづいて、シミュレーションの「正しさ」と「妥当性」を明確に区別し、それぞれを確認するための手続きを解説します。

3~4名程度のグループにわかれて、簡単な実験装置を使った「はりの曲げ実験」を行います。
これを比較対象と設定して、V&Vのプロセスを実際に行い、シミュレーションの「正しさ」と「妥当性」を検討するプロセスを体験していただきます。はりの支持条件などを変更しながら、それらの変更に追従できる「適切な数値シミュレーション」を作り上げることを通して、実験結果とCAEの違いを正しく説明できるようになっていただきたいと考えています。

事前学習として望ましい知識

CAEに興味があること、簡易CAEソフトの使用経験
受講形態 実験、理論講義
受講料 40,000円(税別)

※ お支払い方法は、セミナー受講料のお支払いについてをご確認ください。 ※ 本価格は税別価格です。別途消費税が加算されます。 ※ 参加費はセミナー開催日時点での消費税率が適用されます。 ※ 消費税率変更前に事前支払いをされた場合も、別途差額を申し受けます。
時間 10:00~17:00
会場 オンライン
受講要件 こちらから
定員 12名
※各講演時間・順序が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
開始時間 項目
10:00 はじめに
「Verification & Validation事始め」
11:00 休憩
11:10 実験1 ~はりの単純曲げ実験~
「まずは簡単なところから、実験と解析の比較」
動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション
12:00 昼食
13:00 2.実験1 ~はりの単純曲げ実験~
「まずは簡単なところから、実験と解析の比較」
動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション
13:30 感度解析とは
14:00 休憩
14:10 FEMのVerification
「FEM/CAEの正しさをどうやって確認するか?
14:40 実験2-1 ~片側・両側完全固定の曲げ実験~
「世の中、そんなに甘くない」
動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション
15:00 休憩
15:10 実験2-1 ~片側・両側完全固定の曲げ実験~
「世の中、そんなに甘くない」
動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション
15:30 実験3 実験2-2 ~両側完全固定の曲げ実験~
「世の中、そんなに甘くない」
動画視聴、グラフ作成、Grディスカッション
16:30 Validation事例紹介・まとめ
17:00 終了
機械/設計
実験値や理論値が必ずしも正しいものではなく、なぜ違うのかを考えることが大切だと学ぶことが出来ました。ありがとうございました。
機械/設計
計算による現象の予測と実現象との比較により、条件が変わる影響とモデルの妥当性を実践的に学べた。
機械/解析
大変わかりやすく有意義な研修でした。入社間もなく今後業務上CAEを使っていくであろう私のような人間には、ただ単に手法の話ではなく、CAEを使う上での前提や考え方を学ぶ今回のような機会があり本当に良かったと思っています。
自動車関連/解析
解析において境界条件がどれだけ大切なのか、実験をしてみて良くわかりました。これからも設計をしていく上で、解析結果の実験結果両方を見て判断していかなければならないと感じました。
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