「視覚的にわかり易く説明できることが、このソフトを導入したきっかけです」
聖隷健康サポートセンターShizuoka 影山先生
放射線技師 青木様
使用製品 LungVision Lite
2010 年4 月の施設オープンに伴い、肺計測ソフトウェア「LungVision Lite」を導入頂いたユーザである、
聖隷健康サポートセンターShizuoka 影山先生と、放射線技師 青木様にお話を伺いました。
オープン前より低線量CT による肺がん検診に付随するサービスとして、「CT肺気腫のビジュアル化」を検討していましたが、ちょうど良いタイミングで、サイバネットシステムさんから 肺計測ソフトウェア「Lung Vision Lite」が販売されていることを知りました。
近年、肺気腫や慢性気管支炎などのCOPD が増加していますが、CT の普及にともない、いわゆる「CT 肺気腫」と呼ばれている、呼吸機能が正常であっても肺胞の破壊を認めるケースが発見されるようになりました。
CT 肺気腫は、呼吸器や放射線科の専門医にはよく知られていますが、一般の方には馴染みが無く、CT の画像を見ながら説明を受けてもたいへんわかり難いものです。
私どものような健診施設には、息切れなどの自覚症状のある患者さんはめったになく、大半は健康な方で、気腫性の変化はあっても軽度の場合がほとんどです。
ですから、病気の始まりとも言える微妙な変化をわかり易く説明することは重要で、そのための方法として「Lung Vision Lite」による画像所見が一助になるものと考えました。
従来は説明するのが難しかった軽度の肺気腫のケースでも、病変部分を具体的に指し示して説明することができるようになりました。
視覚的に示すことで非常にインパクトのある説明ができますし、喫煙の影響などを肺機能検査結果の数値以外の方法によっても理解していただけるようになりました。
呼吸器の自覚症状はまったくないのに、肺気腫による変化を画像によって説明を受けることで、ご自身の肺の状態に驚く方が多く、また、大変わかりやすいと好評です。
さらに喫煙者に対しては、禁煙治療導入に向けて動機付けの一つにもなっているようです。
低線量CT検診受診者すべてに無料で実施しています。
計測画像の中から典型的なスライスを1 枚選択してレポートを作成しています。
人間ドックの受診者の方に対しては、当日行われる結果説明の際に、「参考データとして」とお断りした上で、「CT 肺気腫検査」のレポートをお見せしながら、気腫性変化の程度についてご説明しています。
検査件数は今のところ1 日数件程度ですが、検診受診者数の増加とともに伸びることが予想されています。
お忙しい中、インタビューにご協力いただきまして、誠にありがとうございました。