CYBERNET

スプリングバックとは?

加工後に起こる「戻り変形」の現象

スプリングバックは、金属などの材料を曲げ加工した際に起こる戻り変形を指す言葉です。加工後の製品精度に大きく影響します。
金属材料を曲げる際には、弾性変形と塑性変形の両方が生じます。材料は弾性変形分を元に戻そうとする性質があるため、曲げ加工後に一定の角度や形状が戻る現象が起こります。これがスプリングバックと呼ばれ、加工する素材や形状に応じて発生量が変化します。
実際の製品を想定したプレス加工や板金加工では、スプリングバックの影響を見越さないと、目標形状との差が大きくなることがあります。スプリングバックの程度は金型設計や加工工程だけではなく、素材特性や加工条件といった複数の要因によって左右されます。

スプリングバックの予測と補正におけるシミュレーション技術の活用

コンピュータシミュレーション技術の進化により、スプリングバックの事前予測と補正が飛躍的に向上しています。
近年では、CADやCAEを組み合わせた高度な解析ソフトウェアが普及し、金属の塑性変形から弾性復元までを高精度に再現することが可能です。設定した加工条件に基づきバーチャルでスプリングバック量を算出し、それを金型設計や加工条件の最適化に反映できます。
解析結果を実際の試作データと比較しながら微調整を行うことで、短期間で理想的な形状を得られるメリットがあります。自動車産業や航空機産業など、高精度が求められる分野では、こうしたデジタル技術の活用がますます重要視されています。

関連機能紹介

お問い合わせ・ご相談・お見積り等はこちら

サイバネットシステム株式会社
製品お問い合わせ窓口

anssales@cybernet.co.jp

メールでのお問い合わせも承っております。
販売店契約に関するお問い合わせは、こちらからお願いいたします。

お問い合わせフォームはこちら